表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】風と月の永遠~サウザントフェアリー  作者: あんそに


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/117

妹探し〜風斗

◇登場人物◇


ギルド”永遠の風”メンバー


一条風斗~ウインド ギルドマスター。男子高校生

三好月代~ムーン  女子高校生

佐竹咲華~ブロッサム 女子中学生

右京~ライト 社会人(営業職)

翠~グリーン 社会人(事務職)


ギルド”幻の兔”メンバー


尼子夕凪~イブニング ギルドマスター。女子高校生

津軽真琴~トゥルース 宰相。女子高校生

え?オフ会?

オフ会って…あれだったか?リアルで会うイベント的な何かだったか?

グリーンさんの突然のオフ会発言にオレは戸惑った。


「何を固まってるの?オフ会って知らない?」

グリーンさんが不思議そうにオレの顔を見つめてきた。

オフ会は知っているさ。けど…現実世界のオレは単なる高校生で…突然の提案に頭の中がぐるぐると回る。


「ちょっと、グリーンさん…ダメだって。ここの運営は"出会いを目的とした発言"を禁止しているから!」

ライトさんが慌てた様子でグリーンさんを制した。


「何よ…他のギルドもオフ会くらいしてるわよ。固い事、言わないでよ。」

あきらかに怒り口調のグリーンさん。


「何を言っているんだ…規則は規則だろ。」

ライトさんも、さらに口調を強める。


ムーンさんも"突然のオフ会"発言にオロオロとした様子に見えた。

「ウインドさん…オフ会って何ですか?」

あぁ、そうか…ムーンさんはネット用語がまったく分からないのだった。

「えっと…要するにゲームの世界じゃなくて、現実の世界で会おうって事だよ。」

「え?顔を合わせて…って事ですか?」


「そういう事ですね。」

ムーンさんへの説明が終わったところで、グリーンさんとライトさんの方を見ると、まだ言い合いをしていた。


「どうして、いつもそんなに頭が固いのよ!」

「ルールを守らなければオンラインゲームは成り立たないんだ!」


何だろう?二人は仲がよいと思っていたけど…単なるゲーム仲間って感じでは無い気がする。


オレがこのギルド"永遠の風"を立ち上げ、最初に参加してくれたのがライトさんとグリーンさんだった。

ギルドメンバーが3人になったのと同時に頼りになる二人が加入してくれた事はとても嬉しかった。

二人は別のゲームから、この"サウザントフェアリー"に流れて来たとの事で始めから仲が良さそうに見え、そしてとてもゲーム慣れしている様子だった事を思い出す。


「ウインドさんっ!オフ会、したいですよね!?」

グリーンさんに突然…こちらに振られた。

オレがギルドマスターなのだから当然かもしれないが返答に困る。

正直に言うとオフ会を開催して、現実世界でムーンさんに会いたい気持ちがある。

だけど…現実世界のオレは…いつも幼馴染の三好に言われているように冴えない男子高校生だ。ムーンさんに会ったは良いが、残念に思われるかも知れない。


「ムーンさんっ!オフ会なんて、困りますよね!?」

次はライトさんがムーンさんに問いかけた。


「え?私ですか?」

ムーンさんは驚いた声を出した後…しばらくして答えた。

「皆さんにお会いしたいとは思いますが…私…自分に自信が無くって…現実はこのキャラクター、ムーンみたいに可愛くないんです。」


「そんなの大丈夫よ!ゲームのキャラクターと本人が違う事なんて当然よ。」

「え…でも…現実世界の私は…」

グリーンさんが言うもムーンさんは困っている様子だった。


「ほら、グリーンさん、ムーンさんが困っているじゃないか。」

困惑しているムーンさんに助け舟を出すライトさん。


「もう…絶対、オフ会、した方が良いのに…」

グリーンさんが怒りながら、そう言う中、フェアリーへの聞き込みからブロッサムさんが戻って来た。

「何かあったんすか?」

どこか、のんびりとした口調にさっきまでの緊張感が薄らいだ。


「グリーンさんが、オフ会をしようと言い出したんだ。ブロッサムさんはどう思う?」

黙り続けるオレに変わり、ライトさんがブロッサムさんち問いかけた。


「ボクは…ボクは…」

うつむきながら言うブロッサムさん。

何か言いた気だったが、そのまま何も言わなくなってしまった。


「まぁ…オフ会の話は置いといて、今はイベントに集中しよう。」

「うん、そうね…また今度、話しましょ。」

オレの提案にグリーンさんも残念そうなリアクションを取りながら承諾した。


「よし、先に進もう。で…ブロッサムさん、フェアリーの情報はどうだった?」

「あ…はい、今日の妹フェアリーは誘拐っす!」

「え?誘拐!?」

ライトさんこ問い掛けにブロッサムさんが答えると、その内容にムーンさんが驚いた。


「妹フェアリーは、モンスターに誘拐されたっす!」

「で、その誘拐したモンスターの特徴は?」

全員が声を揃えて、ブロッサムさんに詰め寄った。


「あ… はいっ、鳥型のモンスターって話っす!」

4人から問い詰められたブロッサムさんがオドオドとしながら答えた。その巨体からは想像出来ないような姿だ。


「鳥型のモンスターか…捜索範囲が広すぎるな。」

常に冷静なライトさんが首を傾げながら返答をする。


「その鳥型のモンスターは何故、フェアリーを誘拐したのかしら?」

分析能力の高いグリーンさん…確かに言う通りだ。何故?モンスターがフェアリーを?その理由が今日のテーマだと感じた。

ほんと…これほど頼りになる人材、この二人がギルドに来てくれた事は幸運だと改めて感じた。


「先に情報を得たプレイヤーは、早速、捜索に行ったっす!ボクた館も早く旅立つっす!」

慌てたように言うブロッサムさんをオレは制した。

「いや、この里でもっと情報蒐集をしよう。」


オレの発言にムーンさんも驚いたが、ライトさんとグリーンさんは同意してくれた。


「うーん、そうね。鳥型のモンスターってだけでは絞り込めないわ。手分けして情報を集めましょ。」

「次はフェアリーの妹と、鳥型のモンスターの関係だ。」

みんな頑張ろう。

グリーンさんと、ライトさんが賛同してくれると心強い。

もしかして早く旅立った方が良いかも?と、頭をよぎったが、二人の支えに自信を持った。


「みんな…オレを信じてくれ。この里で引き続き情報収集を!」

「分かったっす!」

「うん、分かったわ。」

オレの指示にブロッサムさんとムーンさんも賛同してくれた。

ムーンさんは、試験勉強もあるだろうに…時間を割いてくれて、ほんと嬉しく思う。


ブロッサムさんがギルドに参加してくれたのも偶然だった。

たまたま入った洞窟で、ブロッサムさんが一人苦戦した所を助けたのがオレ達だった。

この洞窟をソロで?と思ったけど…違っていた。

ブロッサムさんは、当時所属していたギルドメンバーと共に洞窟探索に参加していたのに、置いて行かれたのだ。

ブロッサムさんは"ボクが無理して残ったんだ"と言っていたけど、話を聞くうちに…一緒に戦ううちに…何となく分かった。


"ブロッサムさんと他のギルドメンバーとの間に実力差"があり過ぎたんだ。

それで…ブロッサムさんは孤立した。

その証拠に洞窟を攻略するブロッサムさんの姿はとても楽しそうに見えた。そして、その洞窟を攻略し終えた後、オレ達は仲間となった。


懐かしい…もう半年以上、前の話だ。


様々なフェアリーの家を回り情報収集を行う。

先程までとは違い、今回の質問は妹フェアリーと鳥型のモンスターの関係だ。


そして…妹フェアリーと友人関係であるというフェアリーからオレは新たな情報を得る事が出来た。


「みんな…聞いてくれ。対象となっている妹フェアリーだけど。誘拐じゃないみたいだ。」

「え?誘拐がニセ情報だっていうの?」

ギルドメンバーを集めてオレが言った言葉にグリーンさんが問いかけた。


「確かに…今回の捜索対象の妹フェアリーの親御さんは、誘拐だって言ってたっすよ。」

ブロッサムさんは否定するコメントを伝える。


「うん…親御さんから見ると誘拐かもしれない…けど、違うんだ。」

「いったい…どう言う事ですか?」

ムーンさんがオレに食い下がった。


「今日の妹フェアリーは…駆け落ちだ。鳥型のモンスターと恋に落ちての駆け落ちだ。」


「えー、駆け落ち!?」

オレ以外の4人が声を揃えて驚いた。

~~~~~~~


読んでいただきありがとうございます!

良かったら、ブックマーク、いいね、⭐︎評価お願いします!


誤字・脱字等、ありましたら、是非ご指摘くださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ