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【完結】風と月の永遠~サウザントフェアリー  作者: あんそに


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おままごと〜月代

◇登場人物◇


ギルド”永遠の風”メンバー


一条風斗~ウインド ギルドマスター。男子高校生

三好月代~ムーン  女子高校生

佐竹咲華~ブロッサム 女子中学生


ギルド”幻の兔”メンバー


尼子夕凪~イブニング ギルドマスター。女子高校生

私が発案したギルドでのガチャ大会。


そこで獲得した"星屑のワンド"という魔法使いの杖~なんでも装備するだけで回復魔法を使えるようになるという優れ物だったなんて♪

嬉しくてPCの前でニヤニヤしてしまう。

怪我をしたメンバーを治す事が出来る…これを使えばきっとギルドのみんなに貢献出来るわ。


「やった!コバルトソードだ!」

ウインドさんが喜びの声を上げた~ふふふ、欲しかった武器を手に入れて、子供のように喜んでいるわ。

「よし!プラチナソードを手に入れたぞ!」

ライトさんも良い武器を手にしたようで嬉しそうにしている。

「あ、出た!ブーストブーツっす!」

速度アップ効果があるというブーツを引いたブロッサムさん。

「やったわ!ウィッチローブよ!」

グリーンさんは良い防具を手に入れたみたい。


みんなが喜んでいる姿を見ると…私も嬉しくなる。


引き当てた装備を身につけ、お互いの姿を称え合っていると突然、グリーンさんが提案してきた。

「ねぇ…この前、私、良い場所を見つけたんだ。これからみんなで行ってみない?」


え?良い場所って…どこに行くのかしら?宝箱でもあるのかしら?

グリーンさんが誘ってくれた場所に何があるのかワクワクしかないわ。

みんなも賛同したので、後ろについて歩く。


途中、何度かモンスターに出くわしたけど、みんなが新しい装備で難なく倒していく。

私も新しい杖のおかげで攻撃力が増した事を実感出来た。

残念ながら…回復魔法を試す機会は無かったけど、仲間が怪我をする事を願っちゃダメよね。


「着いたわ…ここよ!どう?」

そこは経験値が沢山貰えるモンスターが出る場所でも、宝箱がある場所でも無かった。


「綺麗…」

私はPCの前で思わず感嘆の声をあげた。


高台から眼下に広がるのは、小高い山々に囲まれた地形。

その山々からは、いくつもの大きな滝が流れ落ちていた。

とても幻想的で、迫力のある光景に息を呑む。


「とても…素敵な場所だね。グリーンさんは、この景色をオレ達に見せたかったのかい?」

「ふふふ…そうよ、どう?気に入ってくれた?」

ウインドさん問いかけにグリーンさんが問いかけで返す。


「あぁ…気に入った。とても気に入ったよ。」

ウインドさんが答える。

「グリーンさん、ボクも気に入ったっす。連れて来てくれてありがとうっす。」

そう言いながら、ブロッサムさんが喜びのアクションを取った。


「私ね…ここでみんなとピクニックがしたかったの。」

グリーンさんはそう言うと、アイテムボックスからビニールシートを取り出した。


「え?ピクニック?」

とても良い景色なのは分かるけど、ここはゲーム内。どうやってピクニックなんてするのかしら?


「いいね!ピクニック!」

ライトさんがそう言うと、丸いテーブルを取り出してシートの上に配置。

「ボク、おにぎりあるっす!」

ブロッサムさんが、おもむろに白いおにぎりを机の上に置いた。

「では、オレは飲み物を…」

ウインドさんが湯気が立つ暖かそうなお茶を置く。


「え?え?え?」

私は驚きの声しか出せない。みんな…どうして、そんな物を自然に出してくるのかしら?


「かんぱーい♪」

「かんぱーい♪」

「かんぱーい♪」

「かんぱーい♪」

私以外の4人が声を上げる。え?飲むの?お茶を飲むの?どうやって飲むの?


「もぐもぐ…」

ブロッサムさんが、おにぎりを食べ始めた。

いや、食べていない。

そうコメントしているだけだと気づいた。

だって…おにぎりを食べている風だけど、無くならないんだもの。


何これ?…バーチャルおままごと??

高校生にもなって…おままごとをするなんて…


そう思っている私にグリーンさんが声をかけて来た。

「お菓子もあるのよ…どうぞ。」

ポテチの袋が机の上に置かれる。


「あ、はい…いただきます。もぐもぐもぐ。」

私…一体、何をしているのかしら?


「どう?美味しい?」

グリーンさんの質問に対し、私は…無難に「美味しいです。」と答えた。けど…実際問題、食べる事など出来ないのだから困惑する。


「グリーンさんのポテチ、美味しいっす!」

私が困惑する隣で、ブロッサムさんが笑いながら言った。

「ずずずー。」

ウインドさんとライトさんはお茶をすすっている。


机を取り囲んでお茶を飲む姿…カワイイ。

何だろう?訳が分からないけど…なんとなく楽しくなってきたわ。


「あ、虹だ。」

ウインドさんが指を指す滝を見ると、確かに虹が出ていた。

さっきまで無かったのに。


「こんな演出もあるんっすねー。」

ブロッサムさんがそう言うと、グリーンさんが歌い出した。


「らっらららーん♪」

このゲームには音声入力があり、マイクで話した声をキャラクターで話す事が出来る。

ちなみに声質はキャラ設定時に選択可能で、実際の声とは違う。


「らららら〜♪」

他の3人も歌い出す。

あれ?このメロディーは…知っている曲だわ。子供の頃に見たアニメの挿入歌。国民的に有名なあのアニメの曲ね。


「ほら、ムーンさんも一緒に。」

誘われた私は音声出力をオンにして、みんなと同じように歌い始めた。

「らっらっららー♪」


何これ…とても楽しい…いつの間にか穏やかで懐かしい気持ちに包まれた。


楽しい時間がゆったりと流れる。


「寝るな!」

歌を終えた後、眠りコマンドを入れたウインドさんとライトさん。そして二人の頭を叩くグリーンさん。

隣でブロッサムさんが笑っている。


私もムーンで笑顔を送った。


みんな…楽しい人たち。


「さて…片付けよっか♪」

グリーンさんの合図により、一斉に片付けを始めるメンバーたち。

なんなの…この連携の良さは…


「あ…あの滝の横に洞窟がある。」

帰る前にもう一度、絶景を見ているとウインドさんが指を刺しながら叫んだ。


「え?どこ?」

一生懸命に探すも私には分からない。


「洞窟?見えないけど…まぁ、行ってみようか。」

ライトさんの意見に賛同し、5人でウインドさんが言う方向へと向かった。


道が細いので一列になって歩く。

この脇道も簡単には見つけられないわね。

幸い、モンスターに出くわす事なく、滝に近づけた。


「あったね…」

滝の横に洞窟があるとウインドさんは言っていたが、横じゃなかった…滝の中に洞窟はあった。

~~~~~~~


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