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たとえば少しだけ先の事が分かる未来の世界で  作者: リィズ・ブランディシュカ
第2章
4/10

04 同時に



 とある子供は虐げられていた。


 食べ物を与えてもらえずに、狭い押し入れに押し込められていた。


 外に出る事は叶わない。


 助けを求める事も、どうする事も出来ない状況だった。


 そんな子供にも、義務でチップはつけられていた。


 生まれた時には必ずつけられるそれは、どんな子供にも、例えば学校に行っていない子供でも、病院で生まれたならつけられていたのだった。


 だからその子供は、ずっとそのチップが示す、少し先の未来を眺めていた。


 安全確率を確かめては。


 今日は大丈夫だと。


 幸福確率を確かめては。


 今日も辛いのだと。


 それは安心と絶望を同時に与えるものだった。



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