母咆哮、俺恐怖
久々の投稿となってしまい申し訳ありません。
また少しずつ書けたら良いなと思います。
母さんの後ろを歩きながら俺は母さんの言っていた魚をずっと考えていた。
(魚って人面魚とかじゃないよね?●ー●ン見たいのじゃないよね?流石に喰えないしむしろ、そうだったら全力で逃げ出すのだが)
俺は●ー●ンが来ないことを祈りながらイゴの実を噛っていた。
ふと目の前の母さんが止まるとこっちを向いてニコニコ?してるのかな?って思う顔でこっちを見てきた。
「リュー君は、どんなお魚が食べたいのかな~?」
え?魚ってとりあえずヒレがあってエラがあるのが当たり前だと思うけど、そう言うのが聞きたいって事で判断しても良いのか?
「か、母さんが美味しいって言うお魚が食べたいなぁー?」
(思わず棒読みになっちゃったけど大丈夫だよな?)
俺が当り障り無い、人だったら回答に若干困る事を言って見ると目の前の母さんは嬉しそうな顔のまま俺に抱きついてきた。
「リュー君は本当にお母さん想いの子だね~」
(お母様、顔に鱗が当たってめっちゃ痛いっす!!お願いだから止めて下さいー!!)
母さんの赤い鱗を顔に押し付けられながら痛みに耐えると母さんは名残惜しそうに俺を離してくれた。
(流石に堅くて尖ってて痛かったわ…)
「リュー君にそんなこと言われたら、お母さん張り切っちゃうよ~」
母さんは、鼻唄を歌いながら更に森を進んでいった。
(なんとか、無難な事は言えたし大丈夫だよな?)
森を抜けたら目の前に大きな湖が広がっていた。
(デケェー!?スゲーでかいんだけど!?)
語彙力の無い俺では、こんなことしか思えないけど目の前にある湖は、大きく何よりも水が透き通っていて美しかった。
「着いたわよ~、ここでお魚さんを捕まえるからね~」
(お母様、嬉しそうなのはわかるけど本当に●ー●ンとかは勘弁してください!)
「どんなお魚がとれるかなー?」
子供の振り(違和感しかないけど)をしながら母さんに聞いてみる。
(デカイくて透き通った湖、雄大な自然。これを考えると●ー●ンは有り得ない!そうだ!無いはず!)
目の前に魚影が動いているのが見えた。なかなかいない大きさの魚であると、チラッと見えた俺はそう思った。
「リュー君~、これからお魚の捕まえかたを教えてあげるからね~」
母さんがそう言うと息を軽く吸った。そして、その直後咆哮した。
「ガアアアアアァァァァ!!!」
(アイエー!?咆哮ナンデ!?しかも、めっちゃ耳痛いし周り軽く吹き飛んでるし!?)
「フゥー、こんなものかな~?」
母さんが咆哮した事で、周りは抉れていて魚が周りにプカプカと浮いていた。
(これって母さんだから出来る取り方だよね?俺って人間だから流石に出来ませんよ?)
浮かんでいた魚の中にひとつおかしいものが浮いていた。
見た目は上半身は人間、下半身は魚の人魚だった。
(●ー●ンは勘弁してって思ったけど、人魚もアウトですよね?)
「リュー君~、お魚一杯だよ~」
「母さんってスゴイ!こんなに一杯お魚を捕まえちゃうなんてカッコいい!」
無邪気な少年を装って俺はそう言うしか出来なかった。
流石に●ー●ンは、止めて下さいって思ってたけど人魚もアウトです。
久々に書いていたので、地の文が少なくなってしまいました。
もっと楽しんでいただけるよう頑張ります。