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悲劇は喜劇のように  作者: 五月雨
10/10

カーテンコール

部長(以下、部)「はいっ!今年最後の即興演劇部!本日は次期部長の就任披露ということでお送りするよ!」

二年生(以下、二)「卒業記念公演って言いましたよね?…まあこれで最後ですし、お好きなようにしてください」


 いいのかー?そんなこと言ってー?

 あいつら本当にメチャクチャやるぞー?w


二「言った傍から半分後悔してます。御来場の先輩方も、御卒業おめでとうございます。二年間、本当にお世話になりました」


 いゃは―――――っ!

 ありがとうぉおおお!


新入部員(以下、新)「でもまあ、マジこのために待機してたからな。ガツンと派手にやってくれ」

部「いいの?本当に好きなことやっちゃって?」

二「…はい。次期部長に二言はありません」

副部長(以下、副)「だ、そうですよ?ではありがたく♪」

部「私は二言ばかりだったから耳が痛いや」


 主に補習とか夏休みの件なー?w


部「別荘行かないけどお土産よろしくとか、補習そっちのけでプール連れてけとか」


 はははははははは


部「正直、あまりいい部長じゃなかったよねぇ」


 普通の部だったら、とっくに終わってるよー?


双子(以下、双)「「そこもウチならではなの。部長の役目をちゃんとやった」」

副「そうですねぇ」

二「部長先輩には華がありますし。舞台の上にいるだけで」

新「俺は最初、何だこりゃって思いましたけどね」

双「「一年君も頑張ったの。私達は素人だから、四人はいないと間が持たない」」

部「イジられ役を任せれば、三人のうち一人くらいは当たりネタが出るもんね!」

二「あのときはいっぱいいっぱいでした。距離を稼ぐのは双子先輩の役でしたから」

副「そうですねぇ。本当に助かりました」

双「「……これって貶されてる?私達もしかして常識ない?」」

新「いや、もしかしなくてもそうだろ……」

双「「ぴくっ」」

二「あたし達が思いつかないことを言いますよね。そこに痺れたり憧れたり……は、あまりしないですけど」

双「「ぴくぴくっ」」

部「あ。不穏な気配」

新「そうですねぇ。何か黒いものを感じます」

双「「…本当に好きなことしていいんだ?」」

新「……はっ」

双「「好きなことしていいって言ったの」」

新「……………」

二「……………」


 何やる気だー?

 できるだけ苛めんなよー?


部「双子ちゃん!あまり後輩をビビらせないように!」

副「そうですよ。最後くらい優しくしましょう?」

双「「………冗談、なの。今日は前に予告してた隠し玉がメイン」」

新「めっちゃ残念そうなんすけど。これって気のせいでいいんですよね?」

二「……寿命、縮んだ……」




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇



副「はい。今、双子さんから話したとおり、私達三年生からサプライズを用意しました♪」

部「ふっふっふ。二人にとっても悪くない話だよ?なんとこの時期に、新入部員の紹介だッ!」


 ええええええええ!?

 誰だ?犠牲者はどこの誰だ?


双「「私達が厳正に審査した。二人とも上がっておいでー」」

次期部長親衛隊長(以下、親)「…俺はぁッ⤴、次期部長の親衛隊長だッ!先輩をお護りするためッ⤴、即興演劇部に入部するッ!」

マネージャ部員(以下、マ)「えと、副部長先輩に呼ばれました。部費の経理を引き継いでほしいとのことで、マネージャとしての入部になります」


 〇ホ来たア〇!いいぞぉぉおお

 マネージャうちの部に入ってくれえええええ


親「失礼な!アホではない!」

新「いやアホだろこいつ……それより文化部にマネージャ?アリなんすか?」

部「部自体、非公認だからね!何でもアリなのさっ!」

副「そうですねぇ」

二「それ以前に親衛隊とか聞いてないです!そもそも誰に断って作ったんですかっ!」

部「私が許可して、文化祭の後に結成したよ!」

双「「公称メンバー二百三十七人。知らぬは本人ばかりなり」」

副「学内最大級の組織です♪」

二「…死にます。もう生きていられません」

部「そう言うと思ったから、同級生の理系中心に会員を集めといたよ!みんなで二年ちゃんの自爆を止めるのだっ!」


 ぅおぉぉおおお!


二「……もう何でもいいです。本当に好き勝手してくれましたね」

新「御愁傷様です……いや、俺は何も知らないっすよ?」

双「「一年君のクラスでも男子の七割が入会した。おk」」

二「……………」

新「…すんません。実は知ってました」

副「来年の即興演劇部は、ここにいる四人と単身渡米中の皮ジャン君、総勢五人でお送りいたします♪」

双「「今年以上に面白いと思うから、みんなよろしく」」

親「ぅお任せをッ⤴!次期部長の安寧は、俺と我が親衛隊がくぁならず護ってみせますッ!」

マ「…その、舞台の上でお目にかかることはないと思いますけど、一生懸命頑張ります」


 頑張れー。主にマネージャw

 野郎はどうでもいいけどなw




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇



部「…それにしても濃いなー。任せるとは言ったけど、ここまでやるとは」

新「俺も親衛隊に入って隊長の不信任動議出そうかな。馘首になればウチに置いとく理由ないっすよね」

親「うぉい貴様ぁ⤵……部長に摺り寄って何を企んでいる?次期部長に仇為す者は俺が許さん。というわけで」

新「…何だろう。嫌な予感しかしない」

副「とりあえず聞いてみましょう。お話というのは何ですか?」

親「ありがとうございます。先輩方には、僕が副部長になることを認めていただきたい。特徴がないのが特徴の〇ムコ〇ンドみたいな奴ではなくッ⤴、次期部長の親衛隊長である僕こそがゴホゲハガフグヘッ」

二「うるさい」


 いいぞやれー。最後まで言わせろー。


親「な、何をなさいます先輩ッ!?僕は、あなたのためを思って」

二「入部は双子先輩の推薦だから認めるけど、ウチでの経験がない人を役員にはしません」

部「…あー。普通に考えたら、そうかな」

双「「隊長君にはボケの才能を見込んでたの。あっちがツッコミの才能に恵まれてるから」」

副「そうですねぇ。マネージャちゃんも一味添えてくれれば言うことなしですが♪」

マ「えっ!?私は皆さんのお世話だけで、舞台に出ないっていうからOKしたんですけど」

副「何事も経験です♪たまには流されてみるとイイコトあるかもしれませんよ?」

部「というわけだから、親衛隊長君の副部長はナシかなー。あっちには私達に一年ついてきた実績もあるしさ」

二「ごめんね?…できれば勝手に作った変な組織も解散してくれると嬉しいんだけど」

親「断固ッ⤴、拒否!それだけは次期部長のお言葉でも聞けませんッ!」

部「とりあえず現状維持だね。ジ〇コマ〇ド君が副部長、親衛隊は存続」

副「そうですねぇ」

新「俺は別に役員じゃなくても構わないっすよ?何なら譲っても」

二「……………っ」

双「「凄い目で睨んでるの」」

新「…と思ったんですが、こいつに嫌がらせできるなら悪くないかな、と」

親「貴様ッ⤴、それは吾輩への宣戦布告と考えてよいのだなッ!?」

新「あー……実務は任せるわ。親衛隊とかやってる分、俺より運営上手そうだし」

親「…ほぉう……分は弁えているのだな?そうだろうそうだろう、俺様は親衛隊の名簿や会報作りに日々邁進して……違ぁうッ!貴様!吾輩を便利使いするつもりだなッ!?」

部「事務屋だ」

副「事務屋さんですね。意外にも」

マ「あの、手伝ってくれる人がいれば助かります……」

親「違うと言っておろうにッ!…いや言っています。お願いですからやめてください」

新「めんどくさいな、こいつ……」

双「「そのうち狂気の〇ッド〇イエンティストとか言い出すかも」」

二「言ってほしかったんですよね双子先輩?…無視よ無視。公演予定日も教えなくていいから。でも皮ジャン君とはしっかり連絡を取るように」

新「うぃっす」

二「マネージャちゃんもよろしく。変な部でアレだけど、すぐ慣れるから。多分」

マ「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」

親「俺様を外して進めないでくれなさいー!?」

部「悪いねー。私のイジられ役、君に受け継がれたみたいだわ」

双「「誰にでもできることではないの」」

新「…?それ何です?元ネタ知らないんすけど」

双「「魔神戦争序盤、『白の騎士』。モス公国の防衛戦にて」」

副「はい。それでは今年最後、新部長就任&新入部員披露公演を終わります。来年も変わらず、引き続き即興演劇部を応援くださいますようお願いします。御清聴ありがとうございました♪」


 ぱちぱちぱちぱちぱちぱち

 ひぅひぅひぅひぅひぅひぅ


部「ありがとうございましたっ!」

双「「今までありがとうなの」」

新「部員募集してます。特に誰かさんの手綱を握ってくれる人、大歓迎っす」

親「貴様、それはどういう意味どぅあッ⤴?」

マ「…どういうも何も、そのままの意味だと思うよ……?」

二「ありがとうございました。来年もよろしくお願いします!」

余談ですが、各キャラクターのモデルについて。



新入部員君は主人公ということで、無色透明なツッコミ役と相成りました。

部長は「きんいろモザイク」陽子80%+「となりの吸血鬼さん」日向10%+その他10%。

副部長は「生徒会役員共」副会長ことアリア、マイナス下ネタ要素。

双子は世の中に多種多様大勢いる毒舌無口キャラが寄り集まってあんな感じに。

あえて言うなら「宝石の国」アメジスト兄弟……2行使ったからって一番好きとかないですよ?

二年生は同じく「生徒会役員共」書記ことスズ50%+「のんのんびより」こまちゃん50%。

皮ジャン君は「Angel beats!」TK。普通は「革」だけど面白かったから直しませんでした。


カーテンコールだけに登場したキャラクターも一応。

親衛隊長君は劇中でも触れたし分かりますよね(笑)。「シュタインズ・ゲート」岡部倫太郎。

マネージャちゃんは……ありません。キャラ被りを避けたら、こうなっちゃいました。

元副部長の先生もモデルなし。ようやく大人を演じられるようになった、そういう感じ。


ちなみにこのモデル、必ずしも容姿は似ていないつもりです。

「足元だけ映ってる」「早口アニメ(「てーきゅう」とか)」のイメージで書いてました。

皆さんは、どう思いましたか?

よろしければ、感想を聞かせていただけると嬉しいです。

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