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そーせーじ兄弟

作者: 渡坊子

今回初めて小説を書き投稿することを決めました!

小説を読むことが大好きで、最近も沢山の本を読んでいます。

小説を実際に書いてみて、色んなことを想像して書くのはとても楽しいことだと知ることが出来ました!

これは僕と双子の弟との物語である。


僕は荒引家の長男である荒引 勝

昨年に大学を卒業し、今年から会社勤めをしている。

自分で言うのはちょっと言い過ぎなのかもしれないが、会社といってもそんなに大きな会社ではない。

地域の方々のお悩み相談所と言ったところだ。

毎日、車で片道五時間かけて出勤する。

相談してくるのは地域のおじいさん、おばあさんと年老いた人ばかりだ。

だが、そんな憂鬱な毎日でも僕には仕事を続けられる秘密がある。それは

双子の弟である荒引 独と二日交代の出勤をしているからだ。

これは会社の社長や社員にも秘密にしている。

いわゆる、秘密のなりすましである。

今日は僕の当番ってわけだ。

いつも通り会社に車で向かっている途中、無性に喉が乾いて、近くにあったコンビニに立ち寄った。

僕を歓迎するように機械音がリズム良くなった。

炭酸系が苦手な僕は迷わずお茶を手に取る。

しかも、お茶はお茶なのだが、綾鷹だ。

選ばれたのは綾鷹っなんてつまらないことを思いながらもレジへと歩く。

ついでに煙草も注文し、財布からお金を取り出す。そこで僕は焦る。

(あれっ。あと五円足りないじゃん。うっそー。)

お金がないことに気づき店員さんに声をかけようとしたとき

「お金足りませんでしたか?」

と後ろの方から声が聞こえた。

振り返ってみると、そこにショートの髪がよく似合う

可愛らしい女性がいた。

それが僕と君の最初の出会いである。






私は羽毛 愛

地元の大学に通っている女子大学生だ。

今年で四年生。もう少しで卒業である。

「大学もそろそろ卒業かー。あっという間だなー。」

そう。今現在二月中旬

卒業まであと一ヶ月である。

「おーい。愛 今帰りか?一緒に帰ろうぜ。」

「ごめん。これから私バイト入ってるの。また今度ね」

私に声をかけてくれたのは幼馴染である白瀧 幻だ。

高身長でスタイルがよく、顔はそこそこのイケメン。

気さくで話しやすい彼は女子からの人気者である。

だが、私は彼を好きになったことは一度もない。

私は恋愛に臆病なのかもしれない。

そもそも産まれてから人を好きになったことがない私は恋というものが分からない。

「そっかー。残念。まっ、気をつけて行けよー。

またな!」

彼はそう言って、私と反対方向の所へ走っていった。

「また嘘ついちゃった。私の悪い癖なのかもしれない。」

バイトの時間は午後の二十三時からである。

私はコンビニのバイトをしていてる。今日は夜勤であるため、授業が終わって疲れているので家でゆっくりしたかったのだ。

大学から家までは十分ぐらいかかる。

母親からのお下がりである軽自動車に乗り、自宅へ帰る。一人暮らしだ。家に着くとそのままベットにダイブした。

「今日も疲れたなー。なのに、これからバイトかー。」

大学生であるためお金がない。お洒落したいなって思っても我慢している。

時計の針は十八時をさしていた。

バイトの時間まで少し時間がある。

ベットの上でスマホを触っているといつの間にか寝てしまっていた。

「うわっ!やっちゃった!!今何時!?」

スマホの表示から時間を確認する。

二十一時二十一分

「よかったー。ほんとうに人生終わったと思った。」

今月は金欠であるためバイトは欠かせないのだ。

急いで支度し、車でバイト先まで向かった。

先にバイト先の先輩が来ていた。

「お疲れ様。今日も頑張ろうね。」

名字しか知らないが鳥さんはとても優しい女性だ。

いつも私を可愛がってくれる。歳は三十代くらいかな。

つまり、人生の先輩だ。

夜勤であるため夜の二十三時から朝の六時まで仕事をしなければならない。

私は、着々と仕事をこなしていく。深夜はあまり人が来ないので退屈である。

そのため、人が来ない時間帯は鳥さんとおしゃべりをしたり、読書したりする。

タイトルは『運命の出会い』という恋愛小説だ。

恋を知らない私は、本を通して恋を知ろうと努力しているのだ。

私は夢中になって本を読んだ。

今日は珍しく朝の六時になっても、コンビニに寄る人はいなかった。

(ラッキー!今日は何かいい日になりそうだ!)

バイトが終わる時間になったで、大学へ行くための身支度を始めた。

休憩室から戻ると一人お客さんが来ていた。

見てみると、かっこいい男性だった。

コンビニを出る前に少しお腹がすいたので、ツナマヨのおにぎりを二つ手にとってレジに並んだ。

(長いなー。どうしたのかな。)

前にいる男性は慌てている様子だった。

もしや、

私は声をかけてみることにした。

「お金足りませんでしたか?」

男性は振り返る。

「はい。あと五円足りません。」

と彼は言った。少し困った顔はやけに可愛く、助けたくなった。

「それなら私払いますよ!はいっ。ご縁がありますように、なんてね。」

うん、今日は何かいい日になりそうだ。









「それなら私払いますよ!はいっ。ご縁がありますように、なんてね。」

可愛すぎる。僕の心の中の列車が出発したような気がした。

「本当ですか!すみません。それじゃあ、お言葉に甘えて。」

この場合は男性であるため、本来なら遠慮するところなのだろう。

しかし、僕はあえてそうしなかった。

また会うための口実、きっかけをつくりたかったのだ。

支払いが終わり、外に出て女性を待つことにした。

少し経ってから女性も外に出てきた。

「先程はありがとう。助かりました。」

「いえいえ!お兄さんの困ってる顔が可愛くて、つい助けたくなったんです。」

す、ストレートな女性だなぁ。

「そんなことないですよ!あなたこそ、とても綺麗でモデルさん見たいだ。」

つい、思ったことを口にしてしまった。

少し緊張しすぎたせいか

「そうだ!これも何かの縁だし連絡先交換とかしませんか?」

(あっ。やっちゃった。流石に初対面なのに連絡先聞くのはナンセンス!もう、俺の馬鹿!!)

少し間があった。

「いいですよ!私もお兄さんとの縁は大事にしたいなと思いまして。私の番号教えますね。」

スマホを取りだし、番号を登録した。ボルトみたいにはやかった。

少し後ろめたさがあったりもしたが、何より連絡先を交換できたことが嬉しかった。

「それじゃあ、僕はこれから仕事に行かないといけないので。また。」

そう言って、車に乗った。

(しまった!名前を聞くのを忘れた。)

あんまり長居をすると良くないなと思い、車を出した。

その日は一日中浮かれていた。

仕事にも身が入らないのは初めてだった。

仕事も終わり、ウキウキしながら帰宅する。

その日の帰りはなんだか新幹線に揺られた気分だった。






今日は俺が当番か。兄の車を借りて会社へと向かう。俺は双子の弟 荒引 独

「おはようございまーす。」

会社に到着し、先に会社に出勤していた上司などに挨拶をかわす。そんな普通の社員に見える俺だが、誰にも言えない秘密を持っている。

それは兄である勝と秘密のなりすましである。

二日の交代制で仕事に通っているのだ。

まず、そもそも何で俺たちがこんな生活を送っているか俺から話しておこう。

俺は小さい頃から人見知りで友達も少なかった。まあ、人付き合いは悪い方ではあったが、頭の出来はそれなりに良かった。

そんな俺は高校に合格し、ひと月ぐらい通いはしたが退屈な毎日から逃げ出すかのよう、あっという間に退学した。

根っこからの性格も暗かった俺は、高校を中退してからも、その根はどんどんと成長し、収穫出来ないほどになっていた。

そんな俺、落ちこぼれを外の世界に連れ出してくれたのが勝だ。

どんな時でも隣にいてくれたし、悩み事は全部聞いてくれた。数年はかかったがそのおかげで俺は、自立することが出来た。

兄は俺のauだ。金メダルだ。人生の勝者だ。

まあ、そんな俺だからいくら就活してもドコモさいようしてはくれなかった。

そこで、兄の勤め先で働いているってわけだ。

仕事を始める前に大好きな炭酸水を一気飲みする。

「よーし。頑張るか。」

俺を救ってくれた兄のためにも、必死に働くのだ。

そうだ。お前らにも自慢しておこう。

昨日、兄に女が出来たそうだ。凄いだろ。

まあ、名前も容姿も俺には分からないが俺にとってはとても誇らしいことだ。

しかも、兄から告白をしたらしい。男前って奴だな。

出会って三ヶ月も立たない間に交際とはなかなかのスピーディーさだ。まあ、お互いが幸せなら俺は何も言うことがない。

それに、俺には女性との出会いがないため何も口出しが出来ない。

「恋愛とかしてみてーな。可愛くてショートが似合う女の子が現れたりとかしねーかなー。」

思ったことは口に出してしまえばそれは叶うと誰かが言っていそうだったのでとりあえず言ってみたのだった。







心臓の鼓動が早くなる。初めての感覚。

何だか、胸が締め付けられてる気分だ。

「私、どうしちゃったのかな。」

先程から自分でもわかるぐらいに体が緊張していた。

知らない男性と連絡先を交換したからか、

「神様。このもどかしい気持ちは一体なんなのでしょう。」

いい大人なのに神頼みなんて恥ずかしいとも思いはしたが、それほどに胸の高まりはやまなかった。

この症状を医者である父に話そうとしたが、流石に呆れられるだろうと思いやめることにした。

「また会えるのが楽しみだなぁ。」

ぽつりと呟いた。もう、これは恋なのだろう。

私は恋の列車に初めて乗った。


連絡先を交換してから役一ヶ月の空白が流れた。

「連絡くれないじゃん。なんのための交換だったのよー。」

この一ヶ月で私の鬱憤はダムでもせきどめできないほどになっていた。

不満と鞄を抱えた私は、気分転換がてら買い物に出かけることにした。

ここは家から少し離れた場所にあるショッピングモールである。

金欠で大きな買い物は出来ないため、安売りコーナーを見てまわった。

私にしては、十分なくらいに入ったカゴをレジに持っていく。

全ての商品をバーコードで読み取られ金額が表示される。

私は財布からお金を取り出す。

そこで、私は手に汗握る。

(うそでしょ!五円足りないじゃん!)

お金が足りなかった私は

「すみません。お金が足りなかっみたいで、明日また来た時に買います。」

そう、店員さんに伝えた次の瞬間

「これ僕が支払います!」

後ろの方から、聞き覚えのある声が聞こえた。

そうそこには、あの男性が立っていた。

手には一リットルの炭酸水が握られていた。






〜とりあえず途中経過です。続き書こうか迷っていて

好評だったら書きたいと思っています!〜

よろしくお願いします!

この度は読んでいただきありがとうございました!

この本を読んでくれた人が少しでも、読書をすることを好きになってくれる人が増えたらと願っています。

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