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悪徳な想像
叔父様たちが帰ったあと
父様から
「シャルは本当にユリアが大好きだね」
なんて言われたわ
大好きですって？！とんでもない
あんなに小さくて目まぐるしく表情がコロコロ変わってふわふわして危なっかしいのなんて
好きじゃないわ
うちの広いお屋敷で迷子になられても面倒なだけだから目につくところにおいてやっているだけよ
とも言えずに
「別に…！」ってそっぽむいてやったわ
反抗期というやつね
そうしたら父様が
「シャルはきっといい姉になるよ」
って
そう
母様のお腹には、実は赤ちゃんがいるのよ
私はもうじき姉になるの
生まれたら私のおもちゃとしてそれはそれはめちゃくちゃに撫で回してうんざりさせてやるんだから
女の子なら、私の着せ替え人形としてたくさんお洋服やアクセサリーを押し付けてやって、私のお買い物に付き合わせてくたくたにしてやろうかしら
男の子なら、次期当主として立派に育つ前にたくさんお屋敷のお庭で遊んで甘やかしてふぬけにしてやろうかしら
なんて意地悪なことばかり考えてると
はやく嫌がらせがしたくて待ち遠しい
さっさとうまれてこないかしら、私を待たせたらひどいんだから
