表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迫真強盗部=VRの裏ワザ=  作者: 妖怪勲章おじさん
1/3

HoI4日本プレイでチャイナ兵10M殺す作業

まず1936/10/7に盧溝橋事件起こして1M殺して海岸線奪って属国にします。

数年後シベリアからモンゴルにかけて属国チャイナ兵240個師団徴収してソ連にぶつける作業

なおそれで10M殺してもチャイナの人口ピラミッドに有為な差は起きないのでごあんしんください。

お代わり(対ドイツ・アメリカ)もあるぞ!

世に幾つものVRMMOが溢れるようになったけれども、自由度の高さと理不尽な運ゲー要素が無い事を両立したゲームはあんまりない。

どこかで運だけでトッププレイヤーになったりずば抜けたスキルを手に入れるなんて子供染みた妄想を実現したいならその手のゲームをやればいい。

少なくとも私には今やっているこのゲームが一番性に合ったという表現が正しい。

そこそこにリアリティがあって上位の職業に上がるには職業に適合した正規の勉学と訓練が必要というシステムが充足感と達成感を得られるからだ。


そんな私の職業は錬金術師、所謂素材を大釜でかき混ぜたりして別の物に変換したりするアレだ。

勿論学習効率を最大にしてより上位に至る為にゲーム内の最大最強国家の帝国錬金術アカデミーに多大な学費を払って通っている。

既に帝都で一軒の錬金術工房を構えている一人前の身ではあるが、未だに学ぶことが多く。

新しい発見が有った時など小躍りしてしまうくらい沼に入り込んでしまっている。


今は丁度最新論文の公聴会が終わった所で、友人になったNPCやPCの仲間とアカデミーの中庭でお茶を楽しんでいる所だ。


「あ、このスコーン美味しい~。何処のお店のやつかな?」


彼女はNPCのトメリ、帝国貴族階級の三女らしく手に職をつけておく為にアカデミーに通っているちょっと緩い奴だ。

薄いピンクブロンドの長めの髪を左右に纏めたかわいい系女子。


「紅茶との相性が良いマールヴァラ通りの茶菓子店から取り寄せたのよ、私のお気に入り」


ちょっとした自慢が出来て嬉しそうにしているのはPCのアリサ、過酷な冒険者稼業との二足の草鞋を履きながらアカデミーに通う私の友達。

名前に似合ったブロンドのちょっと貧相な体格の少女だが、実践と勉学を両立しているからこその高い能力を持っている凄い奴なのだ。

私もちょっと帰りにでもチェックしておこう、素晴らしいスイーツ情報は常に優先される。


「講義の後の一杯は紅茶と茶菓子に限るね、頭脳に栄養が補充される」


茶色の髪を肩で切りそろえた眼鏡をかけた少女が私、メルシナ。親しい者からは略してメーナと呼ばれている。

地味っぽい外見だがスタイルは見栄を張って結構良くしている、女の悲しい性だ。笑いたければ笑え。

現在のVR内生活は充分に幸福で順風満帆だが、その為に払った代償を今も密かに払い続けなければならないのが頭痛の種だ。

________


お茶会をしばしの間楽しく過ごした後、今日の受講予定はもうないのでアトリエに帰って郵便物を確認した所、早速頭痛の種のお出ましだ。


アントノフ商会調達部より一級錬金術師メルシア様へ

毎度の発注を受けてくださり大変ありがとうございます。

この度はカリーニンの霊薬を発注したくお伺いの連絡をさせていただきました

担当の者への連絡は済んでおります

発送可能ならば是非6本購入したいです

どうぞよろしくお願いいたします


勿論額面道理の話ではない、意味は大体次の様になる。


(小娘、仕事の時間だ)

(K地区のセーフハウスで集合)

(他の連中は呼び出しておいた)

(夕刻6時までに出欠を決めろ)


この商会は、私に今の生活の為の資金とコネを提供した極悪非道な筆髭野郎の幾つも抱えているフロント企業の一つなのだ。

今こうして郵便物を確認した事すらもあいつに知られている事だろう、断るにしろ出向かない訳にはいかない。


「今更どうこう言っても仕方ない・・・か」


アトリエ内の雑然とした休憩スペースで一人呟くと気分的に重い腰を上げるようにゆっくりと立ち上がってスカートを手で払った。

手早くアカデミーの制服から目立たない服へと着替えて、

外出用のコートに袖を通すといつも店番を頼んでいるホムンクルス達に出掛ける事を告げて店から出ることにした。


「おやメーナちゃん、お出掛けかい?」


店の出口ですれ違った年配のお婆さんに声を掛けられる。

時間は丁度午後三時頃、ちょっとした用事を片付けても夕食には間に合う時間だ。

私のアトリエはそこそこ繁盛している中層階級区域の表通りに構えている。


「はい、ご婦人は今日も軟膏を所望ですか?」


「そうさね、メーナちゃん所のお薬は関節に良く効くからね。気をつけていってらっしゃい」


「ありがとうございます、それでは気をつけて行ってきますね」


近所付き合いは割と好きな方だ、皆良い人たちばかりでゲーム内であるにもかかわらず話し込んでしまうことも有るほどだ。

帝都と帝国が如何に安定して繁栄しているかが分かる。

のんびりと歩きながら目的のセーフハウスまで向かうとしよう。

________


セーフハウスの外見はごく普通の総合デパートの服飾コーナーのバックヤードにある。

そう、中世ファンタジーが舞台の世界なのに3階建ての総合デパートなんてものまであるのだ、髭親父の奴の資金力とNPCを含めた組織力は間違いなくプレイヤー屈指だろう。

バックヤードに入ってそこから地下への隠し階段を降りるとそこは全面防音設備と本来あるはずも無い銃火器や金庫を破る為のドリル、爆薬などで溢れたセーフハウスだ。


私が階段を下りてブリーフィングルームのソファに腰掛けると、既に他の三人は集まっていたらしく各々が壁に背を持たれたり

適当な椅子に腰かけるなどして召集を掛けた張本人へと視線を向けた。


「アトランタも来たな。で、内容を聞かせてくれスターリン」


アトランタとは私の仕事中の名前だ。

強盗中プレイヤーネームが割れないようにするアイテムを使用するが、万一にも本名を呼ばないように全員の呼び名は偽名で通している。

ちなみに今仕掛け人の“スターリン”に話しかけたのは四十代半ばに見えるスーツ姿が似合うイケメンおじさん、

現場でのリーダーを務める“ボストン”だ。


他には椅子を反対にして座っている、いかにも退役軍人ですと言わんばかりの全身ムキムキマッチョマンの厳つい顔の黒人男性は“デンバー”

次は灌木を加工した腰掛に腰を下ろした、数少ないファンタジー要素らしい民族衣装の上に白衣を羽織った三十代に見えるエルフの男“コンコード”

最後はブリーフィングルームの中央で高級そうなパイプで煙草を吸っている、歴史の教科書で見た様な見た目を完全にトレースしている“スターリン”だ。

完全に私の存在が浮いてしまっているが今更誰も気にしていない。

ちょっとはおかしいと思って欲しいし出来れば誰か有能な錬金術師に変わってもらいたい所存である。


スターリンがパイプから煙草を灰皿に捨てると情報魔法を操り、私たちの眼前にそれぞれ詳細な情報が記載されたウィンドウが表示された。


「安心しろ、今回は楽な仕事だ。ヘマさえしなければな」


その言葉に一同が安堵の溜息を吐いた、酷いときは運営が限定的とはいえ介入するような派手な【プランB】になった事もある。

少なくともスターリンの情報が間違っていたことは殆どない、解っていない場合は危険だとはっきり言うからだ。


「ワシのシマである帝都で上納金を払おうとしない宝石店が最近オープンした」


事実この筆髭親父は帝都の王城以外の大部分を領域として治めている、とんでもない化け物だ。

上納金と言っているが要はこいつ所有のコンサルティング会社に経営の補佐をさせ、コンサルタント料を受け取るという形だ。

そうすることで商人同士の利害関係を調整し帝都と帝国の繁栄に一役買っているのだから笑えない。

どんだけあくどいんだこいつは。


「ルールを守らない馬鹿にはそれ相応の罰を与えなきゃならん」


「従業員と客はなるべく殺さず商品と金を纏めて掻っ攫ってこい」


コンコードの表情が僅かに動いた、ステルスミッション【プランA】ならば彼が主に斥候として働く事になるからだろう。

彼は魔術師だが、エルフ特有の鋭敏な五感としなやかな身のこなし、種族として得意の弓術と訓練で身に着けた短剣術で静かな仕事をこなしてくれる。

これで研究キチガイでなければさぞかしモテる事だろう。

実際協会では完全に取り繕っている為人気講師だそうだ。


「念の為デンバーは装甲服を着て馬車で待機、ボストンは宝石店の表で警戒。アトランタはコンコードの援護をしろ」


「こんな小さい仕事で帝都守護騎士団が出張る事は無いだろうが周辺の人払いはやっておく、爆音でもしない限り店内の騒動は外には漏れん」


「私設警備員が二名いるのは確認した、こいつらを片付けたら後はフリーだ。静かにやれ」


一月振りの仕事は随分楽になりそうだ。

ちなみに帝都守護騎士団とかいうのは国家レイドになると偶に出てくる帝国最精鋭の殺人マシーン共の事を指す。

【プランB】の時に偶に出くわすがエリートクラスだと頭にUZIをマガジン一杯叩き込んでやっと死ぬようなヤベー奴らだ。

運営はNPCを犯罪プレイヤーが相手する事を前提にしていない耐久力設定やめてくれません??


私が情報を一通り確認してウィンドウを閉じると他の三人も読み終わって電子情報を閉じている。


「楽なのは構わねぇが、久しぶりにたっぷりブっ放してぇなぁ」


デンバーがちょっとした希望を口にするとコンコードがそれに蓋をするように合わせた。

こいつは身内には優しいし頼りになるが頭がリスクジャンキーになっておられる、誰か治療して差し上げろ。


「殺すのは構いませんが火薬の臭いでむせ返るのは偶にで十分ですよ」


一般的なエルフさんは殺人を厭います、この人がやばいだけなのでごあんしんください。

私的には両方ともドン引きです。


「スターリン、こいつに表側でなんか殺せる仕事回しておいてやってくれないか?」


こういう細かい所でフォローするのでボストンは皆から信頼されるリーダーだ、フォロー内容が血生臭いのがアレだが。

ちなみにデンバーの表の職業は傭兵、コンコードは魔術師協会の非常勤講師、ボストンは冒険者ギルド職員だ。


「分かった、適当に貧民街のゴミ掃除でもさせておく」


この極悪髭親父の手はどこまで長いんだか、やばすぎて極力関わりたくない。

そして私が一言も仕事を受けると言ってないのにここに来た時点で参加することが確定しているのは地味に辛いです。

助けてください。

下手にアメリカ遠征をアラスカで歩兵部隊でやると苦労したので核20発連打。

その後機甲師団で突破しました。

カナダも核ゲーしてアメリカでも西海岸と中央部で30発ぶち込んだらアメリカ兵30M溶かしてたとかあるある

ちなみにクッソ遠いインドあたりから九州に核投下されて戦争協力度50%割ったから皆は本土防空はちゃんとしようね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ