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宇奈月のホラー

作者: 宇奈月 凪留

悲劇要素が大好きで、登場人物殺しまくりだった頃の話なんですけどね。登場人物一人一人を愛情持って作り上げ育て上げていた私は、主人公陣の一角が全滅してしまうストーリーを描いた段階で精神的にきてしまいまして……何という自滅(笑)。それでその夜、夢を見たのですが、その夢というのがなかなかにホラーでしてね。



自分の周りに、その死んだ主人公の仲間達が転がっているんです。で、自分はその仲間達を死に追いやった敵にただひたすら攻撃し続けている。主要な登場人物全員に感情移入してストーリーを作っているので、愛情も湧きます。それはもう許せない。で、そいつが動かなくなってもしばらく殴り続けて、気付くんです。そう、そもそも登場人物たちを死に追いやったのは、まぎれもない自分。そこで、そいつの死体をひっくり返してみると。それは、私自身なんです。するとここで一つ疑問が湧いてくる。自分は誰なのか。なんで作者(自分)を殺しているのか。ふ、と顔を上げると、何もなかったはずの空間に、鏡があって。作者()が最初の方に死なせてしまった、いや、殺したヒロインの顔が写るんです。驚いて自分の体を見おろすと、それは明らかに自分のものではない。私は髪は短めなので、胸のあたりまで髪があるわけなどないのです。頭が回らなくなる。自分が殺したのか自分が殺されたのか今自分が殺したのは誰なのかそもそも自分は…………。と、ここで目が覚めるんです。布団の上で、ゆっくり起き上がって、でもまだ混乱したままで。起き上がって洗面所に行って、鏡を見る。そこにいるのは自分がさっき殺した誰か。それが誰だかはわからない。ただ、そいつが呆けた顔で此方(こちら)をみている。我に帰ると、まだ午前四時。眠気を思い出すと同時に、先ほどの夢のことなど記憶の奥底へ追いやられてしまって、私は布団に戻りました。で、七時過ぎに寝坊して起き、普段と変わらない1日が始まる。唐突に夢の記憶が脳裏をよぎって……気がつくと、今朝鏡の中でこっちを見ていた奴を棒か何かで殴り続けていました。



と、ここで目が覚めます。夢の話は、ここまで。私みたいにメンタルが残念なヤツは、登場人物は殺さない方が良いのですかね。下らない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。それでは、この辺りで失礼します。



……私は憎いアイツ(●●)を殴りに行かなくてはなりませんので。

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― 新着の感想 ―
[一言] 怖いですね。 ずーっと回っているというか、混ざっているというかそんな感じが怖かったです。
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