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剣と魔法の世界グラスファイド

超絶ひさしぶりのUPです

剣と魔法の世界グラスファイド。


その世界は7つの日を1周とし、それが4つで出来たものを月という。

月は12でひとまとまりで1年とされ、

7つの日は月の日ではじまり、火の日、水の日、木の日、金(鋼)の日、土の日、日の日

7つのエレメントに分けられている。

この7つのエレメントがこのグラスファイドを作る素になったという。


グラスファイドに住む人々はこの7つのエレメントを受けついている。


雷を司る月の力、火を操る火の力、水を生み出す水の力、木花を育む木の力、鉱物鉱石を錬成する金の力、大地を味方につける土の力、そして、民衆を導き治世をする日の力。


人々はそのエレメントを神からの贈り物とし、日々の糧を得て、暮らしていく。


「…という夢を見た」

ものすごく壮大であり、めっちゃ説明ぽい夢をみたなあ、と思いながら起きる。

きっとこの世界のことを説明してくれたのだろう。あの女神様が。

魔法が使える理由も、魔法の種類も、説明してくれる分かりやすい夢だった。


枕元には昨日の夜寝る直前まで読んでいた料理漫画。


今日は『ダイナモンドサックス商会』にもう一回行く日だ。


「よし、準備しよう」

ベッドを出て、シャワーを浴びることにする。

そして着替えて朝ごはんを食べたら…商会にもっていくものを準備しなくては。


「コカちゃん、トリスちゃん、朝ごはん食べる?」

裏庭に続く扉を開けるとバジリスクのコカちゃんとトリスちゃんがおはようの挨拶をしにきてくれた。


「ぴ!」

「ぴぴ!」


どうやら朝ごはんを食べる、と言っているようだ。

今日の朝ごはんは、kuruzonで買ったちょっと良いパンの詰め合わせからクロワッサン。あと野菜たっぷりのコンソメスープにサラダ、オムレツにウインナー。

コカちゃんたちにはサラダと


「ウインナーって食べる?」


と聞いたら興味津々だったのであげてみた。


「ぴー!!!!」

「ぴぴー♡」


どうやら気にいったみたいだ。肉食性雑食なのかな。


ご飯を食べ終わると『ダイナモンドサックス商会』に持っていくものをkuruzonで購入し、スーツケースに詰めていく。

前回は情報が足りなさ過ぎて高く売れるものや安く売れるものなどよくわからないことがあったけれど、いろんな話をしたり、街にお出かけした情報を得たあとなら何となくわかる。


「よし!これでよし」


詰め込んだスーツケースを入り口に運ぶと、グリフィスが来るまで漫画でも読んで時間をつぶしていよう、とテーブルに座ったときだった。

ぱちん、と音がして電源が落ちる音がする。

どうやら自家発電の電気が切れて、冷蔵庫やら繋げている電化製品が一斉に落ちてしまったようだ。


昨日の夜、ちょっと夜更かししてゲームをしてしまったし、朝電子レンジとトースターも存分に使ってしまったからだろう。


「…漫画は魔法石の照明だからとりあえず読めるけど…」


ゲームしたいときやゲームをしている最中に電源が落ちたら…と思うとおもわずブルブルと震えてしまう。セーブデータが死んだらどうしてくれよう。

こっちの世界ではネットゲームをやろうと思えばやれるけど、すべてがNPCになってたので、どうせなら、と就職してからずっとできなかった昔ながらのいわゆるな円盤のゲーム攻略をもっぱら楽しんでいる。なので、セーブデータ大事!!


ソーラーパネルに頼っているのはTV、ゲーム機、電子レンジ、トースター、冷蔵庫、あとはクーラー。クーラーはまだ使ってないけれど、もうちょっと暑くなったら使いたいし、冷蔵庫は生命線だ。


「ソーラーパネル増やすべきかなあ…」


キッチンやお風呂が魔法石でなんとかなってるので電気の消費は少ない、とはいえソーラーパネル1セットだけだとやはり無理があるのかもしれない。

そんなことを考えていると、表の扉が開く音がした。


「マドカ、準備できているかい?」


グリフィスが声をかけてきたので


「はい、今行きます」


と答えて、商品をいれたスーツケースとバスケットを抱えて表側へと向かう。

「このかばんを持っていくのでよいか?」

「あ、はい」

グリフィスは当然のように荷物がいっぱい入ったスーツケースを持ってくれて、家の前に停めた馬車へとエスコートしてくれる。

手を差し伸べて乗せ、クッションのきいた椅子に座ると、馬車はゆっくりと走り出した。


膝の上に置いたバスケットにはコカちゃんとトリスちゃんが入っている。


「ぴー」

「ぴっ」


馬車の振動に不思議そうにしながらも、二匹はまったりと籠の中にいて、しばらくすると寝始めた。


「それは…この前のバジリスクか?」

と言われたので

「バジリスクのコカちゃんとトリスちゃんです」

と言うと

「紛らわしい名前になっちゃったな」

と苦笑する。この前のように血相を変えて2匹を退治しようとしないので、とりあえずホッとする。


馬車に揺られて町に入ると、なにやら前よりもにぎわっているし、大広場は花や旗の装飾があちこちに飾られている。


「お祭りみたい」

とマドカが言うと

「ああ、来週から7日間夏の祭りだからな」

とグリフィスが答えた。


「夏の祭り?」

「ああ、夏の間の作物の育ちや日の恵みを祈り、秋の実りを願う祭りだ」

町の中央では様々な料理や酒の屋台が立ち、大道芸人や旅の芝居小屋なども立つらしい。

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