表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

嫌がらせのために異世界に送りつけられました

神様の掲示板とか面白いんじゃねと思って……

ニート、社畜、いじめられっ子、ゲー廃、自宅警備員・・・はニートと同じ意味だな。

それは置いといて、転生物の小説ではこれらの何処かで人生設計を失敗した者たちが二度目の機会に成功を収めるというストーリーが多い。

これは不良更生お涙頂戴物に極めて近い。

世の中にたくさんいる同じような人生設計に失敗した者たちの願望であり、ストレスの捌け口である。

そう、あくまで捌け口。ファンタジーな感じが希望を持ち過ぎない丁度良い夢を与えてくれる。

実際にあり得なくたって、チャンスが降って湧かなくたって絶望しない。


だからこそのめり込んでしまっても仕方がないのです。のです。のです。(←これエコーね)


例え目の前に神様が見えてしまっていてもこれは自らの願望である。


憑かれているんだ。お祓いしなきゃ。


いや疲れているんだ。


神様がスマホと自撮り棒で動画を配信している風でも俺には関係ない。


ツッコんだら負けだ。


「ハーイ皆さんこんにちはー。今日は退屈しているだろう神様掲示板の皆さんにいつもと嗜好を変えた娯楽を提供するよん。」


神様掲示板?いや深く考えるな。サングラスでオールバックでも何も知らない。でも口調くらいは似せて欲しかった。


「いつもは私たちは神様だよぉ〜。君可哀想だねぇ〜って演技しながら転生者送っちゃうけれど、今回はいっそぶっちゃけてから送っちゃいたいと思いまぁ〜す。」


だぁーなんだよさっきからこの神様、喋りチャラいよ!!ぶっちゃけ過ぎだよ!!


「いつもいつも、転生者はクズを選んでもなんか感謝して改心しちゃってさ、たまに悪いことするやついても直ぐ処分されてつまんないよね〜。」


え、何!?転生は単なる見せ物?

あ、でもぶっちゃけなくてもありふれているよ、その設定!!


だから今回は止めて欲しいな、やる気なくなるから。


「今回の被験者は、まだ高校生なのに、虐められてもいないのに捻くれちゃって、人生に疲れちゃているんだ。馬鹿みたいだよね。変なことに頭使ってさ。」


余計なお世話だよ!!


「そんな彼は今ここにきています。ジャーン。」


どんな反応したらいいんだよ。


「今のお気持ちをどうぞ!!」


わかんねーよ!!


「ノーコメントだ!!」


もう疲れた。不思議体験過ぎて。


「期待できそうな天邪鬼っぷりぃ。それじゃ転送。ポチッとな。」


最後あっさりし過ぎだよぉ〜神様ぁ。


◇◇◇◇◇◇◇◇


「ふぅ〜慣れないことはするもんじゃないな。さて掲示板はっと。」


彼はサングラスを外し、どこから現れたのかわからない椅子に座る。


すると、何もない宙空にパソコンのウィンドウのようなものが浮かぶ。



【いけ好かない他所の神(高次元生命体)に嫌がらせしよう。そうだ変な転生者送っちゃおう作戦】【part1】


243:チャラ神


発案ロリ神、企画おまいら、実行俺

今更ながらこれって成功しないと思うんだけど。責任の所在どこよ?


244:名無しの神


乙。失敗しても向こうに怒られるのお前


245:名無しの神


乙。チャラ神


246:名無しの神


乙。チャラ神


247:ロリ神


乙。チャラ髮


248:チャラ神


>>247お前は駄目だ。

絶対後であいつらだけじゃなくあちこちの高次元生命体が我々の品位を下げたって文句くるわ

ママに怒られたらお前のせいだからな


249:名無しの神


>>248マザコン


250:名無しの神


>>248うわぁ


251:名無しの神


この板も神口じんこう増えるといいね


252:ロリ神


>>248ないわー


253:名無しの神


>>251俺らは別に神じゃないけどね


254:チャラ髮


>>253低次元の知的生命体からしたら神なんだから神でいいんだぜ


255:名無しの神


>>254おまっ


256:名無しの神


>>254コテハン名が……


257:ロリ神


>>254クッソ寒いわー


258:チャラ神


>>257あれれぇーおかしいなー?







「にしても今何柱いるんだ?ロムっているのは結構いると思うんだけどなぁ」


カツラを外し解放された彼の髪は染めたような茶髪だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ