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朝
通宵眠不得
延佇竹籬邊
東海吐紅旭
西峰帶紫烟
通宵 眠るを得ず
延佇す 竹籬の辺
東海 紅旭を吐き
西峰 紫煙を帯ぶ
一晩中眠れずに
しばらく竹垣のあたりにたたずんでいた
東の海からは真っ赤な朝日が出て
西の山は紫の朝もやがかかっている
通宵=徹夜。
延佇=しばらくの間たたずむこと。
竹籬=竹を組んだ垣。
これも詠物詩の一種といえましょうか。朝です。
後半で東と西の光景が見えているので、それにつながるように
前半で家の外に出るようにしたりしました。
ただ前半ではやや朝感が足りない気もします。
通宵を五更や鶏鳴などにして明確に朝にしたほうがよかったかも?