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客中聞杜鵑
旅枕蕭條夜正長
故山千里月蒼蒼
鵑聲恰似莫邪劔
不到三回盡斷腸
客中に杜鵑を聞く
旅枕蕭條として夜正に長し
故山 千里 月蒼蒼
鵑声恰も似たり莫邪の剣に
三回に到らずして尽く腸を断つ
旅の枕は物寂しくて夜が長く感じられる
遥か遠くの故郷を思いつつ色あせた月を見ている
杜鵑の声はまるで莫邪の宝剣のように
三回鳴くのを聞くまでもなく我が腸をずたずたにしてくれる
望郷が主題の詩です。工夫したところはやはり後半の、断腸の思いを惹起するホトトギスの声を、有名な剣に喩えたところです。漢詩文ではホトトギスの鳴き声は望郷の念を引き起こすものとして使用されます。




