クリスマスの幸せ
風をたよりに
クリスマスのお話
「 アハハ、アハハ。 」
森の広場から聞こえる、楽しそうな笑い声。
とても、楽しそう。
聞いたことがある声も聞こえた。
だんだん近付く声。
(誰だろう。)
森の広場のたくさんの人が座れるテーブル
近くまで来ると5,6人のグループがいた。そこには、楽しそうにお祭り騒ぎをしている。
「 高い、高いー!!
わぁ、楽しいーもっと、高く高く。 」
、と白いネグリジェの上に、緑のポンチョを着た145㌢位の小さな女の子が、ふさふさの耳のある男の子に持ち上げられている。
「 エマ。ほら、高い、高い!! 」
ふさふさの耳の男の子は、女の子を
少し飛ばせた。すると、エマと呼ばれた女の子はとても嬉しそうに、
している。
見ているだけで、赤ずきんは幸せな気分に
なった。楽しい気持ちが、こちらまで
飛んでくる。
(わたしも、幼い頃こんなことがあったな。
ふと、赤ずきんは思い出すと、懐かしい。
(
「 赤ずきん、おいでー。 」
と赤ずきんの幼なじみが赤ずきんを呼ぶ。
赤ずきんは、
「うん、待って。今行く。」
と後を追いかける。
)
「 あれ、赤ずきん? 」
ふさふさの耳の男の子から、
声をかけられた。
「 え?また会った!!(笑)楽しそうだね。何していたの? 」