アプリ01 ニートとアプリと怪物と
思いついたので、書きました。
更新はあるかわかりませんが、書きたくなったら更新します。
今日も暇だ。
どうして俺はニートなんだろう。
仕事をしてないんだろう。
親ははたらけはたらけとうるさい。
だいたい、なんでこの世の中は働かないといけないんだおかしくないか?
カーテンを閉め切った部屋の中で、適当なことを言いながらスマホをいじっていると、突然ポップアップが・・・・・・
ちっ――
思わず舌打ちをしてホーム画面に戻そうとする。
あれ――画面が動かない・・・・・・
ちきしょう!なんかのウイルスでも踏んだか・・・・・・
最悪だほっぽってふて寝しようとした瞬間轟音が鳴り響く。
ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・・・。
慌ててスマホを拾い上げネットで生ニュースを見る。
すると黒いもやみたいなのが空全体を覆いつくしているではないか――
なんだこりゃあ・・・・・・?
突然画面が切り替わり、変な効果音が鳴りロボットみたいな声が聞こえてきた。
「ピローン、自宅警備アプリがダウンロードされました今すぐ見ないとお前は死ぬぞばかやろう」
ふざけるんじゃない・・・・・・やっぱりウイルスを踏んだか。
腹を立てながらホームボタンを連打する。
えいえいえいえいえいえいえいえいえいえい!!!
しかしながら、画面は微動だにせず画面にはPUSHの文字が四角の中で表示されているだけだ。
仕方がなく、そこをタップすると画面が切り替わった。
「今からあなたの部屋にこわーい化け物たちがわんさかやってきてあなたはやられてしまいます。長いニート生活を活かして自宅警備スキルの上がっているあなたになら自宅が守れるはずです(笑)頑張って守ってね♪」
ちきしょうなんだそりゃあ・・・・・・
ありえない。
ありえない。
ありえない。
なんかの夢だろ・・・・・・
顔を軽くビンタする。
パンッ
高音が部屋に鳴り響くのみで痛みもちゃんとある。
夢じゃない・・・・・・
現実を受け入れろってことか・・・・・・
オーケィいいだろやってやる!
怪物だろうがかーちゃんだろうが一歩としてこの部屋に入れてやるものか!
そう決意した俺はスマホを凝視しアプリの説明文を読んでいく。
ちっ――
ここは音声じゃないのかよ・・・・・
「甘えんなクソガキ」
スマホが突然暴言を吐いてきやがった。
「まったく、これだからニートは困るぜ。なんでも人が教えてくれるやってくれると思っていやがる。お前の生死がかかってるんだ。ちったぁ真剣になりやがれ」
うぜー!!!
仕方なく読み進める。
1.このアプリはあなたの家の財産を消費します。
おいおい!ふざけんなそんなこと許されねぇぞ!
「君だって食いつぶしているじゃないか(笑)」
ちっ――
いちいち腹の立つアプリだ余計なことばかり言ってきやがって。
ボリュームを下げようとする。
「おいおい・・・・・・(呆)いいのかな大事なことをいうのが俺の役目だぜ(笑)」
くっそ――
2.怪物を倒すとあなたの家の財産は増えます。
おっ増えるのか!これなら帳尻が合うな(笑)
「君に怪物が倒せたらね(笑)」
うっせぇ黙ってろ!(怒)
3.怪物はニートにしか手を出しません安心してください。
なんじゃそりゃあ?まあ、かーちゃんは死なないってことか。
「君にも母親を心配する気持ちは残っていたんだね(笑)」
4.このアプリで家をダンジョン化できます。てかしなさい。
そういうことかなんだか楽しくなってきたぜ・・・・・・
「楽しんでなんかいられなくなるよ(笑)」
5.怪物の情報はステータスで表示されます。(別料金)
なるほどこれで怪物の弱点や行動を予測して仕掛けるわけか――
「君にしては理解が早いじゃないか(笑)」
6.君が死んでもこのアプリは責任を取りません。
はっ・・・・・・?やっぱり死ぬのか?
「あっはっは(笑)当たり前だのクラッカーだよそうじゃないとおもしろくないじゃない(笑)」
ちきしょう――楽しみやがって。
はっ――逃げればいいじゃないか!!!
「やめといたほうがいいよ・・・・・・なすすべなくやられちゃうから――」
そうか――このアプリは家をダンジョン化するのみ・・・・・・
武器を作ったり、俺単体が強くなるわけじゃないのか。
「んんん・・・・それは語弊があるね君を強化することはできるよ。家の中限定だけど。迎え撃つって選択肢もあるってわけさ」
なるほどね、まさにゲームってわけだ。
「ま、そゆこと!じゃがんばってねーバイバーイ」
突然画面が暗くなり声はしなくなった。
さてどうしようか、まずは家の全財産がいくらあるかだ。
540万円か・・・・・・
これでどのくらい強化できるんだ?
門100円
鉄の門1000円
ダイヤの門100000万円+結婚指輪や宝石
雑トラップ10円=輪ゴムが飛び出す。
ギャグトラップ100円=バナナの皮が大量にばらまかれる
槍トラップ10000円=下から槍が飛び出す(母にもあたる)
浄化トラップ100万円=引っかかった悪魔を消し去る
ぼろい階段0円=シロアリを呼び出し穴ぼこだらけにして上りにくくする
やばいかいだん100円=刺さるようになる
四角い階段1000円=効果なし
ダイヤの階段100万円+倉庫のへそくり=絢爛豪華になる
つり天井10万円=落ちてつぶれる
棘つき天井10万円=ニンジャ対策にいかが?
浄化天井100万円=触れると浄化する
鍵付きの扉0円=今の状態
護符付きの扉竹1万円=守ってくれる
護符付きの扉松10万円=かなり守ってくれる
神殿を作る1000万円=部屋を神殿化自分を神にする
大神殿を作る1億=部屋を浄化機能付きの部屋にし自分を大神にする
最後の晩餐100億円=死んでもいいと思える料理が食べられる(国家予算から出ます)
ていうかてきとうすぎね?
値段がまちまちだし・・・・・・
「バージョン1時点での内容・価格です」
なるほどね、追加調整はまた今度ってわけですかい。
いいぜやってやる来いよ悪魔!
悪魔が現れた!
ステータスを見ますか?
みる→100万円消費(初回無料)
見ない→死
見るしか選択肢ないじゃねぇか!!!
ポチッ
悪魔のステータス
【低級悪魔】
よわっちい悪魔オリンピック選手並みの強さ
攻撃力5
守備力5
素早さ5
知力1
運1
凶悪さ99
スキル一分ごとに強さ10倍で中級悪魔に進化
補足さっさと倒せさもないと死ぬ。
おいおい!なんだこりゃあ!
ちっとばかしは素手で倒せるかと思ってたけど無理そうだ・・・・・・
よわっちいのにオリンピック選手並みとかおかしいだろ。
まあ、悪魔として弱いってことか。
それにしても一分で強さ10倍ってあほか!
早く招いて倒せってことか。
とりあえず・・・・・・
門は普通のだ・・・・・・
「100円を消費しました」
次に浄化トラップだ・・・・・・
「100万円消費しました」
げっ・・・・・・わかってても引くぜ。
これで大丈夫のはずだ。
念のため竹の護符を貼っておこう・・・・・・
「1万円消費しました」
悪魔が侵入してきた!
テレテレテレテレー
門の前で頭をひねる悪魔
次の瞬間パンチ
門は壊された!
玄関に侵入開始!
浄化トラップ発動!
悪魔は消え去った!
RESULT
-1010100円
+討伐報酬 100000円
計-910000円
あなたは損しました。
げっ!大幅マイナスじゃねぇか!
何がトントンになるだ。(注:言ってません)
あ、そうか!
悪魔を成長させないといけなかったんだ――やつを即効倒したから10万円ってことか
つまり、成長させてから倒せばプラス収支にできるというわけだ。
くっそぉ・・・・・・
正解を見ますか?
→10万円
見るぜ・・・・・・
ピローン
「正解を表示します」
正解
庭:何も設置しない
玄関:ギャグトラップ馬鹿だから引っかかる(知力1だから)うえに皮をかたつけるから時間も稼げる。
階段:正解無し
天井:つり天井=オリンピック選手が10人いてもつぶせる
扉:鍵付き
部屋:なし
経費10万と100円
中級悪魔の報酬は50万円
というわけだったのかぁ・・・・・・
ちくしょう次こそは――
そんなことをいってとりあえず今日は寝た。
おやすみ。