すれ違う思いは
あぁ、辛い
この思いは何なの?
彼は私を虐めるのが趣味かのように振る舞う
怒った彼は、怖かった
怒る理由もわからないなかで彼は何も話してくれない
ただただ怒ってる
密かに兎と称される私は蛇のようなの目を持つ彼に囚われ食べられることを臆してる。
誰もがあの視線に耐えられる訳がない
加えてあんな怒りを宿されたら、
小動物は死に絶えてしまう。
彼はそんなことも知らないのだろう
私はやっぱり彼に嫌われているのだろう
なのに、そんな態度をとられて、傷ついた私に残る気持ちは複雑で沢山の想いが絡まっている
あぁ、辛いんだ
愛しい、愛しい彼女の視線が僕以外に向けられているだなんて、耐えられない
彼女は無意識に僕を苦しめる
見えない縄で僕を縛り、見えない刃で僕の心臓を刺す
彼女の言葉は僕の感情を左右する
100人の思いより、彼女の笑顔の方が価値が僕にはある
なのに、泣き顔しかみれない僕は、
泣かせてしまうことしか出来ない僕は、
その笑顔を見ることができなくて、
自分の愚かさを思い知って、
涙が溢れ出てしまう
彼女に自分の気持ちを分かって貰いたい
あわよくばって考えて、
彼女と過ぎて行く時を共にいたい
彼等はなんて不器用なのか
傍から見れば一目瞭然
お互いに同じ顔をして、みている
気にしあっている
一歩間違うだけで彼等の恋は悲恋になる
大事な、大切な人だからこそ自分のことのように悩む
兎には背筋を伸ばして立ち向かう度胸があれば、
蛇が寄り添うことのあったかさがわかっていれば
この恋はもっと早くに叶っていたのかもしれないね
すれ違う彼等の想い
見守る人たちの葛藤
それぞれの想いや願いは交差する。
物語は進む。