お見合いサイトへGO!
お見合いサイトを登録して最初にすることは、ハンドルネームと簡単な自己紹介の登録。則子さんのハンドルネームは『デコ』。
子供の頃、オデコが広かったのと、素っ頓狂なことばかりするので、父親から『デコ助』だの『デコッパチ』だの呼ばれていたからです。まあ、今でもオデコは広いんですけどね。あ、ここだけの話でお願いします。
さて、登録した翌日。メールボックスを開けると10通、メール交換の申し込みが来ていました。同世代の30代から上は70代まで。取り立てて悪い感じは受けなかったので全員にOKの返事を出しました。
え?70代も?
もちろんです。だって、藤村俊二さんのような男性かも知れませんから!
その後、全員の紹介文に目を通し、良い人かなと感じた男性5人にメール交換を申し込みました。都合、15人の男性が則子さんの未来の花婿候補となったわけです。
はてさて、どうなることやら。
余談ですが、法事の案内状はボツになりました。則子さんは、我ながら素晴らしい出来映えの案内状を作ったのですが、見本をもって実家を訪れた時、母親に一蹴されたのでした。いわく。
「法事の連絡なんて電話でしちゃったわよ。大体、参加者なんて3人しかいないんだから!お父さんは、自分で何もやらないくせに妙に凝り性なんだから。則子もいい加減、お父さんの性格に気付きなさいよ」
隣で聞いていた父いわく。
「だとさ」
まあ、則子さんの家族は、大体こんな感じの人たちなのです。
そんなこんなで、15人の男性陣とメール交換を始めて暫らくすると、則子さんは、ある傾向に気付きました。
それは、男性側のアピールがスゴいということ。例えば、ダイビングが好きな人はダイビングの話ばかり。観劇が好きな人は役者や芝居の話ばかり。無趣味な人は天気の話ばかり。
僕を見て!こんなにスゴいんだよ!というアピールがメールからムンムンと漂っています。そう思ったら、則子さんの脳裏にクジャクの姿が浮かびました。
クジャクの優美な羽根はオスだけが持っています。そして、繁殖期になるとバサッと広げ、メスの前で右に左に歩き回り、自らの素晴らしさをアピールするのです。
僕の羽を見て!綺麗でしょ!だから僕を選んで!
男性もクジャクのオスも大変なんだな、と思う一方、選択権は女性にあるんだと実感しました。まあ、自分と生まれてくる子供の生活を託すのだから当然かもしれませんけれど。
とは言え、則子さんが一番大切に考えているのは会話というかコミュニケーションなので、15人の花婿候補の大半が脱落したのは言うまでもありません。
まあ、結婚するのは1人だから良いかと気を取り直した則子さん。とりあえず全員にお休みメールを送りました。あ、退会する訳ではなく、以前から計画していた京都旅行へ行くためです。
この物語もちょっとお休みして、京都旅行の様子を書いてみようと思います。お楽しみに。




