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ない

やる気がない。


というよりは、する気にはなれないが正しいかもしれない。


時間はあったが、筆を進む気にはならない。

暇はあったが、積みゲーを崩す気にはならない。

ゲームを買ったが、する気にはならない。

ウエブサイトを開いたが、アニメを観る気にはならない。

更新の通知が来たが、好きな小説を読む気にはならない。

家族と顔を合わせたが、口を開く気にはならない。


何もかもが、意味がないように思えてくる。


ゲームをしても、何かが得られるわけではない。

アニメを観ても、気分が良くなるわけでもない。

体調を整えても、いいことがあるかけでもない。


いや、そもそもいいこととは何かな。

今や多分、くじに当たっても、裸の美女がくっついて来ても、憧れていた方に会えても、動じることはないないだろう。


金を持ったところで、使いたいところはない。

美人が近寄ったって、何かをする気にはなれない。

憧れていた人と会っても、何かを話す気にもなれない。

生活の些事でさえ、解決しようにも、繰り返されるのであれば、意味はないように思えてきた。


欲が、ないわけではない。

ただ、手が届くことさえも、する気にはならない。

欲するものがあっても、もう手を伸ばす気にもならない。


俺の問題も、周りの問題も、社会の問題も、例え知っていても、それを解決する些細な気持ちも、したくないという壁を、乗り越えられない。


足を踏み出したくても、足を上げる前に気が失せる。

汚れを見えても、それを拭く意味を見出せない。

トラブルが起きても、口を開く気にはならない。

何かに困っていても、それをどうにかする気にはならない。


例え殺したいほどの憎き悪徳を街灯に吊るす手段を用意されても、することはない。

それどころか、自死する手間すら面倒に思えてくる。


こうやって考えたことを書き留め気力があったことさえも、奇跡に思えてならない。


助けになるようなものは何もない。

何かを読んでも、ただデータをインプットするようで、気持ちが揺るがない。

ゲームを無理にやっても、気が失せて、


やる気を出す方法があればいいのだが、恐らく、ないものを出す方法もないだろう。

問題が問題であるならば、解決策もあるのだろうが、問題のない問題の解決策何ぞ、ありはしないのだろう。


だから、俺は、ないことにした。

しない、喋らない、動かない。


この先に何があるのかは、全知全能ではない俺には分からない。

だが、それが悪いことだとしても、俺はもう、それを払う気には、なれない。


たとえ全知全能の神がいて、俺に手を差し伸べたところで、俺はただ、そいつを無為に呪うだけだろう。

全能であるが故に人の心も読めるあいつに、俺の全霊を持って。

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