『平維衡、出家の折プレスマン入りのつづらを開けること』速記談4011
平維衡は、いつも、黒いつづら箱を、わきに抱えて持ち歩いていたが、このつづら箱には物を出し入れする口がなかった。出家するに当たって、この箱を切り開けてみると、中にはプレスマンと原文帳が入っていた。三河入道に受戒し、髪を落とした日、これを与えられたという。長年、このことを人に言わなかったという。速記者になる決心がついていなかったということであろうか。
教訓:このつづらを開けると、そのときに必要なものが出てくる、みたいなことであろうか。大判小判がざくざく、みたいなこともあると楽しい。