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茜色の世界  作者: 通りすがりのDT
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プロローグ

小説などの物語を読むのは好きですが、書く方はど素人なので温かい目で読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。

「俺は夕焼けが嫌いだよ。」

夕焼け空を見ると何故か心がもやもやする。一日の終わりを感じるからだろうか。はっきりと言葉に表すことができないけど、無性に寂しくなるからやっぱり嫌いだ。

「そう?私は好きだけど。夕焼けって凄く綺麗で幻想的で。この時間が一日の中で一番好きな時間よ」

彼女の横顔があまりにも可愛くてつい見とれてしまった。

「どうかしたの?」

「いっ、いや、なんでもない」

「あっそ」

なんかこいつ私のことじっと見てキモイとか思われてたら嫌だな。彼女は同じ学年の2つ隣のクラスの女の子だ。苗字は橘で下の名前は知らない。俺は橘さんって呼んでる。彼女とは夕方になるとたまに一緒に夕日を見る程度の仲だ。勿論恋人でもなんでもない。そもそも友達かどうかも怪しいかもしれない。しばらく彼女と沈む夕日を眺めていた。

「夕日も沈んじゃったし、さよなら」

そう言い残して彼女は早々と帰ってしまった。彼女に名残惜しいとかそういう気持ちはないのだろうか。心臓がバクバク鳴っていたのは自分だけで、彼女からしたら俺はどうでもいい人間の内の1人でしかないのかもしれない。気の利いたセリフの1つでも言えれば良かったのか。まあ無理な話だが。

「やっぱり夕焼けは嫌いだ」

この寂しさも、胸のもやもやも全部夕焼けのせいだ。夕焼けの時間はあっという間で、直ぐに夜が来てしまう。彼女と出会って2年以上経つが、俺は未だにこの気持ちを伝えられずにいた。でも、今日彼女と夕日を眺めて気が付いたこともある。率直にいって俺は彼女のことが文字通り死ぬほど好きだ。嫌いな部分なんて1つもない。この世界は嘘とか、お金とか汚くて醜いものだらけだ。俺自身も綺麗な人間とは言えない。でも、この気持ちだけは真実で、彼女はきっと本物だ。じゃあなんで俺は彼女のことが好きになったのか?それをこれから語っていけたらと思う。別に俺は特別な力を持った超能力者でもないし、モテモテのリア充ってわけでもない。でもまあ、暇潰し程度に聞いてもらえたら嬉しいよ。俺みたいな人間でも誰かに見てもらえば価値があるような気がして。



読んでくださってありがとうございます。自分の頭の中を文章に書き表すことに気恥ずかしさを覚えますが、よろしければ感想をお聞かせください。よろしくお願いします。

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