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心底消えて欲しい規律を守らぬはヤクザかギャルかそれ以外か

作者: 黎め

いくら自由なネット上のサイトといえど、最低限の秩序やルールは必要である。

節度をわきまえて活動することを暗黙の了解とすることなしには、不特定多数の老若男女が等しく楽しむことは難しいだろう。

もちろん秩序やルールは明文化などされていない。

しかしそこを汲み取るのが特定のサイトを使用する際のマナーであり第一条件なのではないか。

ましてや文章による創作物という芸術を扱っている小説投稿サイトに至っては、その辺の吐き散らしてOKの掲示板やSNSとは明らかに趣を異にしているはずだ。

学歴や職務歴などといった大それたものを抜きにしても、ある一定以上の知識と教養を所持している者が集まっていることを前提に、その秩序は守られて然るべきだと考えるのは間違いではないだろう。


リアルの言動、交流を伴わない仮想空間であるサイト上では、実際のいかんにかかわらず、何らかの才能がある、一目置かれる存在である、といった自己を演出することも可能だ。

そういった錯覚を起こし得る、少ない労力で単略的に自己顕示欲を満たす手段を取る者はどこの界隈にもいるのかもしれない。

ここまで書いておきながら正直に言ってしまうと、私はそれほど気にならず、好きにすればいいと思っていた。その輪の中に入ることもやぶさかでなかった、実際にはしないにしろ。

ただ、その自己の満足のために秩序もへったくれもなしにやりたい放題ふるまう者のせいで、善良な一般ユーザーがサイトから去ることがあるとしたら、それは悲しいことだと思う。そして実際それは起こっている。


その諸悪の根源を排除するには、戦略的であろうとも、小さからぬ諍い、争いが勃発することは明らかで、それを避けようと思えば、必然的に身を引くのは秩序やルールを守りわきまえている側ということになってしまう。

なぜなら直接関わることのないただの通りすがりだろうとも、ひとたび争いごとを目撃してしまえば嫌な気持ちになったり心が痛んだりするのだ。第三者をそのような目に遭わせたくないと考えるなら、残るは自らが去る、の一択しかなくなるだろう。

命知らずがこてんぱんにやっつけられるところを見たいという好奇心もなくもないが、それを上回る平和を願う気持ちは皆一緒だ。荒れた末に閉鎖などという事態を招き、場がなくなってしまえば元も子もない。


所期の目的は己の力の向上のため、反応が試行錯誤を生み、より上を目指して邁進するため、それと他者の紡ぐ新しい創作物との出会い、だったはずだ。まあ単に楽しいから、でももちろんいいが、それでもその場が有益で有用であることは重要なポイントとなろう。それを台無しにしてしまう行為は慎むべきだ。本人がどれだけ楽しかろうと。


真の意味ではサイトには、向き合わずして見つけることはできないながら、そんな手っ取り早いかりそめの自己実現なんかより、よほど取り組みがいのある、奥深い楽しみがある。

辛く険しい道程に思えるかもしれないが、足を踏み入れたのなら、やめたくともやめられない、それは狂おしいほど魅惑的なお楽しみなのだ。

進言などとてもじゃないができない私は、どうか彼がそれに気付きますように、陰ながら願うばかりである。

お読みくださり感謝します

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