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四、
四、
夕焼けが、どこまでも続いていく道とゆらゆら揺れる。ラベンダー、デイジー、ローズマリー、パンジー、後は名前のわからない花。何もないようで何かある場所。影を作る草花が、風に吹かれ、ふわりと髪の毛をくすぐるタンポポの綿毛も、照らす夕日がオレンジ色に浮かばせた。
アンモナイトの硝酸が空を焦がす。どこか懐かしく、風に吹かれていたいだけの気分にさせられる。そんな時間を歩く。熱風もなく、機関銃でアルスを壊してしまうこともない穏やかさ。恐れのない、機微に請わされたエンドレスを聞いた。
名前がわからない理由は、おそらく作者自身が花の名前を知らないからでしょう。
もうちょっと、普段から足元を見て歩こう。