表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガラパゴスの燈台より  作者: Mei.(神楽鳴)
11/14

十一、

十一、

「ようやく、森を抜けたな。」

「もう、下ろしていいのに…」

「怪我してるんだ。そのまま掴まってろ。」

 草原が続く比喩的乱層雲。積乱雲を花畑と要約する知的ヒドロキシド円環。腕を広げてもまだ足りず、zypressenと称した修羅を思い出す。

 何もない荒れ地が広がるばかりの港を、黒猫に抱かれたまま私は見渡した。

「あれは?」

「ん?」

 短い黒髪が私の銅色の髪と触れ、指差した方を見る。

「燈台かな?」

 遠くに見える。潮が押し寄せ、薄汚れた白い円柱に三角柱を乗せた形の典型的な燈台。

 荒れ地に押し寄せる波は、孤独を忘れたように砂浜もなく岩がゴロゴロとするだけの海岸を洗う。

「行こうか。」

 彼が歩きだした。


今回は、短いので二話投稿しますm(_ _"m)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ