13.開会式
戦闘描写はあまり間をおかずに投稿してパパッと終わらせようと思います。
快晴の空。透き通った天から降り注ぐ日差しはとても心地いい。
こんなお散歩日和だってのに、オレ達は今――――王城敷地内の一角にある野外決闘場のリングの上に並んで立たされている。
円形のリングとそれを囲むような観客席。リングと席の間にはスペースが空いていて、控えの決闘者達はそこで待機しながら観戦が可能となっていた。
昨日、作戦会議をしたのはいいけど、よく考えるとオレ達は四騎士の戦い方を何にも知らなかった。だからメンバーの組み合わせとどう動くか、誰から戦うかを話し合うだけに終わった。
「これより、四騎士対<インフィニ・ティー>の試合を始める!!」
特等席に座っている王様が立ち上がり、開始の宣言をする。
それによって貴族達から雄たけびと四騎士を応援する声が決闘城内に鳴り響いた。
「では第一試合、双方戦う者よ、前へ」
王様の言葉で、四騎士からはスターフが一歩前に出た。対してオレ達の方からはシアスタ、リリム、リリス、ソーキスが出る。
「ほう、大胆な選出だな。戦う者以外はリングの外へ出ろ」
オレ達はすぐに降りようとしたけど、子供達は緊張した顔をしていたから、一言だけ応援を言ってから外に降りた。
「……でさぁ。何でキアルロッド達もこっち来てんの?」
決闘場の控え席は、対になっている入り口のそばにあったから、てっきりオレはキアルロッド達と離れて座るもんだと思っていた。
「いいじゃ~ん。一緒に見ようよ」
「敵同士なんだから普通離れて座んない?」
「今回は成り行きで戦うことになったし敵じゃないでしょ~。それに、解説いらない?」
「お? 解説してくれるのか、助かるわ。とりあえずよろしく」
「よろしくされたよ。それとさ、スターフから一つ確認して欲しいって頼まれてるんだよ」
「なに?」
「子供相手に本気出していいのか確認して欲しいって」
流石モヒカの兄。自分の騎士道を優先するよりも、子供への配慮の方を優先したな。
「おーい、お前ら!! スターフが本気出して良いかだってよ!!」
オレは、リング上で準備体操をしているシアスタ達に大声で伝える。
「構いません!! 私達も本気で行きます。だからスターフさんも本気で来てください!!」
シアスタは杖を構えてスターフに戦線布告をした。
双子とソーキスもシアスタと同じ気持ちらしく、スターフへ視線を向けている。
「oh!! 失礼したYO。戦士対してにおいらはなんて失礼な事をしてしまったんDA」
シアスタ達の言葉を受けたスターフは、アフロを掻きながら懺悔する。それでもアフロは崩れない。
「子供の気持ち、おいらも応じ。……本気出すぜ」
「おっ、スターフもやる気だね~」
スターフは腰の両脇に装備した剣を二振り構えてシアスタ達に向ける。
それを見たシアスタ達も戦いが始まる空気を感じ取ったのか、それぞれ構えた。
「スターフは双剣使いか」
「そっちはシアスタ以外誰も武器持ってないね~」
「そういうスタイルだからな」
持たせたところで使わなかったし。
双方が構えた姿を見て、王様は告げるために手を上げる。
「準備が出来たようだな。悔いの無きよう全力を持って戦う事を、ここに命ずる。では、これより第一試合を行う」
その直後、腹に響くほどの、そして雄雄しさ溢れる王の声によって、開始の合図が放たれた。
戦いの火蓋が落とされたんだ。後は家の子達を信じて見守ろう。




