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33.休憩&強制連行

 オレとソーエンは食堂の方に行き、いつもの席で煙草を吸う。

 一口、二口目を吐いて、三口目を付ける前にソーエンに言う。


「ソーエン。オレ頭が疲れちゃった……」


 煙草を吸いながら机に突っ伏す。頭が重くて倒れそうだ。


「俺は途中から考えるのをやめていたぞ」


 だからコイツ何にも喋らなかったのか…。


「だが、経験値のことは分かった」

「どゆこと?」

「あんなに都合よくぎりぎりまで経験値が吸われると思うか」

「確かに……そうかも?」

「恐らく、同じ魂と言う括りでもレベルに換算されるまで経験値は魂ほどの強固さは無いのだろう」

「がちがちレベル魂とゆるゆる経験値魂だー」


 思考力が低下しているのか語彙レベルがダウンしちゃってるんだー。


「あくまで予想だ。確証は無い」

「もうそれっぽいからその説採用で。もう考えたくない」

「大分疲れているな。ラリルレに回復魔法でもしてもらったらどうだ」

「あぁー、ありだな……」

「しよっか?」


 いつの間にかラリルレがオレ達の席に来ていた。

 ロロはあっちに置いてきたらしく、頭には乗っていなかった。


「お願いします」

「いいよー <パーフェクトヒール>」


 ラリルレの回復によって体が心地よい光に包まれる。


「ああ、心があったまる。心なしか頭も軽くなった気がする」


 プラシーボ効果なような気もするが、心地よさのおかげで気分的に大分楽になった。


「よっかたぁ」


 ラリルレはニコニコしながらオレに言ってくれる。

 あぁ、これが温かさ、なんだよな。


「私ね、こっちでも復活できるの知らなかったよ」

「マジかよ、じゃあオレ達死んだとき不安だったろ」

「ううん、二人なら何か考えがあってやったと思ったから、あのときすぐに復活出来るんだって分かったよ」

「そうか」

「なるほどなぁ」


 考えか。あのときの作戦て何かあったっけ?


「……思い出したぞソーエン、てめぇよくもやりやがったな」

「あれは事故だ。そもそもあの手段意外に方法は無かっただろう」

「どーしたの二人とも?」


 睨み合うオレ達をラリルレはきょとんと見ている。


「聞いてくれよラリルレ!!こいつがさぁ!!」

「きて」「あのこが」「めざめそう」


 オレの涙話を語ろうとした瞬間に、耳元で双子の声が聞こえた。ヒュプノシスボイスって便利だなおい。


「何!? 今の声!!」

「目覚めたらしいな。さっさと行こう」


 二人にもヒュウプノシスボイスを使って連絡をしたらしく、ラリルレは驚いて耳を塞いでいた。

 ソーエンはというと煙草を消して、逃げるように共有スペースに移動する。


「ソーちゃんいっちゃった……キョーちゃんも行こ?」

「いやだ、ラリルレに話を聞いて貰うまで動かない」

「もー、ロロちゃーん!!」


 ラリルレの掛け声で共有スペースの方から触手が伸びてくる。

 その触手は別にどうしろとも言われて無いのに、オレの体に巻きついて縛り上げるように持ち上げた。

 地から脚が離れたオレはもう、無抵抗で脱力することしか出来ない。今日は触手に襲われる一日だなぁ。


「後でお話聞いてあげるから、今はあっちいこ?」

「……へい」


 その言葉を皮切りにオレは共有スペースに連行されてソファーに投げ出させる。

 なんでこんな連携取れてんの。

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