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中途半端長文勢の!短編修行。

俺の小さな発見。

作者: 藍谷 紬

1年以上、地獄の苦しみを味わい続けている。


1か月以内で体重が10㎏も落ちた。


外にも出れず、ご飯は一日一食。それでも試練は待ってくれない。


僕は受験を控えていた半年前に倒れた。


原因は分からない。


なのにどんどん体はやつれていく。


理由が分かって対処し始めたのは受験の一か月前。


ペンもまともに持てず、24時間悪心、嘔吐との戦い。


歩き出せば、吐き気がし、座り込んでも止まらない。


そんな生活を3か月した。


そして4か月目。少しのご飯と魚を口に運んだ時、僕はどんな感情だったのだろう。


ただ静かに涙を流していた。


夕日が部屋に差し込む時に、僕は米を口に入れながら涙を流したのだ。


ああ、食べられる。僕はまだやれる、生きていける。


結局のところその年の受験は落ちてしまった。


ただ僕は自分に誇りを持っている。


誰にでも来る試練でもないし、誰にでも乗り越えられるものでもない。


鬱病になる寸前まで行っても尚、今僕はこうして生きている。


生きてるのが当たり前。


それのありがたさを理解しろと言ったところで、身をもって地獄を味わった人間にしか


本当の恐怖は分からない。


これを聞く人はどんなことを言うだろうか、いや、言うのであれば


「可哀そうに」と他人事のように哀れむ人も、


「大丈夫?」と意味のない言葉を言う人も、


「一病息災といってな、、。」と聞いただけの言葉でご高説を始めるやつもいるだろう。


そんなことを言える人間は地獄をまだ味わっていない。味わった人間はそんな軽々しく言えないものだ。


それが本人をどれだけ傷つけ、怒らせるかを身をもって知ってるから。


だからこそ、偉そうな口ぶりで偽善者ぶる奴が嫌いだ。


でも、同時に哀れにも思えてしまうのは何故なのだろうか。


人を根本的には信用したくないのはそういう所から来てるのかもしれない。


けれど、僕を助けてくれた人たちがいる。


だから今日も、地面じゃなくて、空を見上げて、歩き出せる。


世界は案外、捨てたもんじゃない。

これ私の実体験です(笑)


そして書いたこともすべて本当です、ノンフィクションです。


だから最後の文章も私が苦しんで得た大切な物の一つです。


ちょっとでも伝わるといいです。

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