表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で彫師になる  作者: ユタユタ
龍人
48/66

アズルト

アズルト




殺した彫師のギルドカードを指で弾いた。

無駄に警戒されてしまった。

というのが正直な感想だ。

違うギルドカードにしておけば良かった。

警戒されてしまった理由はいくつかある。

一つは、俺が偽名の『アズルト』を名乗っていること。

もう一つは、俺のステータスを見れないのが原因だろう。

俺は自分のステータスをスキル等によって見れないようにするため、ピアスを付けていた。

このピアスには『解析無効』の効果が有る。

『鑑定眼』や『解析眼』、眼の名前の付くスキルを無効にするのだが、秋人が持っている『龍眼』のスキルもおそらく解析に通じる能力なのだろう。

俺のステータスが見れないがゆえに不信感を得てしまったのかもしれない。

しかし、秋人のスキルを見た瞬間身震いした。

火への耐性や龍眼というスキルだけでなく、ドラゴンブレスに、龍言語なんてスキルまで保有していた。

間違いない、秋人の背中にあるというドラゴンの入れ墨はドラゴンの血を使ったものだ。

その背中の入れ墨を見たかったが、そこまで会話を進めることが出来なかった。

龍言語。

そんなスキルがあるのなら、ドラゴンに直接交渉して血を分けてもらうなんて事が出来るのかもしれない。

とは言っても、俺はそんな事はしないがな。

俺の目的の中には、ドラゴンを殺すことで自分のレベルを上げる事もある。

ドラゴンの血で入れ墨を彫るだけが目的ではない。

少しでも早く強くなって『イャン』を殺し、息子の仇をとる。

息子の命を取り返す。

必ず。

喩えどんな手を使っても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ