神様
神様
この世界では年に一回あるお祭りがある。
そのお祭りでは嘘をついたり、イタズラをする事が進められていた。
それは、この世界に溶けた『邪』の神様を祀るもので、このお祭りをしないと大きな災いがあるとされていた。
この世界を創り、この世界を支える十二本の柱となって溶けた。十二柱の神様。
その中の『邪』の神様。
嫌なことがたくさんあると人は嫌な気持ちになるけど、少しの嘘や、イタズラは生きる上でのエッセンスというか。刺激になる。
良い刺激を少しだけ。これが一番。
刺激が強すぎる。例えば誰かが死んでしまったりするのを『邪の神様がイタズラをした』と言ったりするようだ。
そこで、『邪』の力が貯まらないようにするため。嘘や、イタズラをして、『邪』の力を散らすのだそうだ。
で、今日がそのお祭りの日なのかというとそうでは無い。
『邪』の法印で出来る魔法を説明したいと思う。
出来る魔法は『避妊』です。
本当に『邪』の神様ありがとうございます。
この村に帰って来た初日は、エルザ、ドニー、ユリナの三人と俺でした。発車即オーケーの俺はそれはもう何回も何回も。
最低でも七転び八起きはしたと思います。
普通は一度発車したらインターバルが必要かと思いますが。
そこは人工魔法『バイアグ◯』です。
こちら人工魔法は違う法印の一つ一つを組み合わせる事で発動する魔法で、人間が法印を研究している中で見つけたものだそうです。
ありがたいですね。
そして、四人でした翌日、今日はユリナと二人で、明日はドニーの予定です。
「なぁ、神殿って何やってんの?」
俺の胸の上に乗るユリナに聞いた。
「えぇ?神殿?」
「そう、神殿。一応ユリナも神殿に所属してんだろ?孤児院も神殿の管轄なんだろうし」
ユリナは一応シスターだ。
「うん、まぁ、研究とか教育かな?」
「へぇ」何だか意外。「お祈りとかはしないの?」
「たまにするよ。でもほとんどしないかな?」
「まぁ、そりゃそうか」
この世界だと人が死んでも天国に行くわけじゃないしな。自分を殺した奴の所に行くだけ。俺が殺した魔物なんかの魂は全部俺の中に有るわけだ。この村の彫師だった男の魂もだ。
この世界には天国や地獄といった概念が無い。
そもそもこの世界を作った神様だってこの世界に溶けてしまったわけだから。
祈る相手はそもそもいない、そうするとこの世界で信仰のようなものは難しいのだろう。
「食べるときもお祈りしないしな」
「秋人はするの?」
「いや」日本に居たときも「しなかったな」
「変なの」
そう言って笑うユリナの頭を撫でた。
「あと、仇討ちの管理かな?」
「仇討ち?」
「そっ、仇討ち」ユリナの手が俺の体を這う。「例えば、自分の親を殺された人がさ。『自分の親を殺した人を殺したい』って、神殿に届け出るんだ」
「あぁ」
確かにな。殺された人間の魂は、殺した側の物になるわけだ、憎いだろう。俺の中にも一人の人間の魂がある。
この魂が欲しくて、親とかが出てくるかもしれない。
「仇討ちが正当なものか調べて、正当なものだった場合はその相手を呼び出して、決闘をするんだ」
手だけじゃなくてユリナの舌も俺の体を這いだした。
「あきとぉ」
ユリナの手が俺の下腹部へと向かう。
もう1ラウンドっすか!俺はもちろん即オーケー!!




