王都へ行こう
王都へ(秋人視点)
人生で、
今までで一番辛いミッションだった。
針のむしろと言うと伝わるだろうか。
三人に睨まれながら王都行きを伝えた。
一応名目は『自分に合った剣が欲しい』だ。
今使ってる剣はエルザに一緒に選んで貰った剣なんだけど、まぁ、一言でいうと安物なんだよね。
中古、使い古し。
だから俺に合った剣が欲しい。
出来たら片刃の少し曲がった剣、ようは日本刀がベスト。
バルザックにも早く買った方が良い、戦い方に剣が合ってないと言われていた。
バルザックも新しい剣が丁度欲しかったそうで一緒に王都に行く。
これが建前だ、完璧だ、どこにもおかしな点は無い!
もちろん本当の目的は奴隷市場へ行くことだ!胸がおっきくて、可愛く、優しい。俺に色々命令しない。三人でタッグを組んで、責め立てない。そんな子とエロい事をしたいのだ。
俺は弱く可愛い女の子を探しに行く!強い嫁に尻に敷かれるのはもうごめんだ!
こう見えても嘘は得意だ。決してバレはしない。ようは口を割らなければ大丈夫だ。
しかし、三人の嫁の攻撃は苛烈を極めた。
何故か話しだす前から白い目で見られ、質問攻めにされた。
そして最後に。
「嫁は20人まで!それ以上はダメ!これは秋人の為に言っているんだからね!」
と言われてしまった。
う~む。奴隷市場へ行くとはバレなかったけど。何をしに行くかは察してるようだ。これが噂に聴く女の感ってやつか。
恐るべし。
それから、
『もし嫁にしたい女の子がいたら嫁にする前に会わせて欲しい』
と言われたので承諾した。
エルザは『私は秋人の事が好き!絶対に!でも、秋人は強いし、お金も有る。だからお嫁さんになりたいって女の子がいっぱいいっぱい。居ると思う。だけど強いからって、お金が有るからってだけで、お嫁さんになりたいって言う人は絶対に嫌!私は絶対に嫌!』と言った。
ドニーとユリナはウンウンと頷き、エルザは涙を浮かべてた。女の子ってちょっとずるいよね。
それに、金があって、強いから、って、、、。
カナリアは俺の事を格好いいって言ったくれたけど、、。
まぁ、いいか。
こっちの世界の女性は容姿にあんまり興味が無いらしい。
こっちの世界に来て、1ヶ月ほど経った。
日本とは違う事が多いがなんとかやっている。
違いだか、まずは、何と要っても魔法だ!これは日本では見たことが無い!マジックじゃあ無いよ!魔法だよ!
そして、ハーレム!まぁ、これもある意味では魔法だ!夢と希望が詰まってる!
そして、俺も早速嫁が三人になった。日本に居たときは30歳までに結婚出来ればいいやって思ってたがまさか、ハタチ前に嫁が三人も出来るとはね。
早婚の秘訣は収入らしい。この世界の人間はルックスより強さと収入を重視する。
そして俺はお金持ち!
そして強い!俺モテモテ!
お金持ちの秘訣はやはり、仕事だろう。俺は彫師をしている。
これがまた、尊敬されるアンド儲かる!
この世界の魔法は空中に神字と言われる文字を空中に魔力を使って書く。そうすると魔法を発動出来るのだけど。その空中に神字を書くのをショートカットする方法がある。それは、体に神字を入れ墨で彫ってしまう。というものだ。体に彫る神字を法印と呼んでいる。この、法印を彫るのが彫師の仕事だ!
そして、モテる大事な要素。
強さだ。何だか分からんが俺は強い。強い!強い!と聞いてる魔物を倒しに行くと。倒したのに気付かないぐらいだ。
そんな魔物が目の前に転がっている。
ただのでっかいムカデなのだが、俺の感知のスキルで場所を把握すると。ムカデが居る所に石を投げつけけて、ムカデが獲物と間違えて頭を出した所を俺の水魔法の第三階位『水切り』で仕留めた。
「さすがだな秋人」バルザックが言う。
「いやいや、こんなの皆なんて事無いだろ?」
「いや。普通はそうは行かない」
「そうか?」
「そうだ。普通は避ける。感知のスキルの有る奴を連れて、奴等のいる場所を避けながら移動する。『水切り』ではは普通殺せない」
え?そうなの?近付いて頭部だけになったムカデを回収した。地中に埋まってる体は掘り起こさないと回収出来ない。面倒なので放置。
「お~い。兄ちゃん達?もう大丈夫か~い」
後ろから姿は見えないが御者の声がする。御者はが馬車の中に隠れている。
「大丈夫だ!」バルザックが答えた。
俺達は王都へ向かっている途中だった。
今カロイラ村はドラゴンが出て大変な騒ぎになっている。
騒ぎと言っても村が襲われる心配は無い。ドラゴンはオークやゴブリン、トロールといった魔物を主に食べる。人間も食べるらしいが人間よりも人間の作ったものに興味があるそうでリンゴ的な物だとか、みかん的な物。
まぁ、主にフルーツだね。
それらをカロイラ村にある祭壇に奉納すると、竜が来てパクパク食べる。
祭壇は玉ねぎ型したカロイラ村の上部、芽が出てくる部分にあって。直ぐ近くにドラゴンを見ることが出来るため、カロイラ村は観光客が凄い事になっていた。
そして、今俺達はフルーツを仕入れに王都に行く途中だった。馬車の隣を歩きながら王都を目指す。見慣れない景色を堪能しながらの、のんびりとした旅だ。
私の拙い文章を読んでくれている皆様。
いつも本当にありがとうございます。
さて、こっから先ですが、書き溜めた文が無くなってしまい。更新が遅くなってきます。
申し訳ないですが頑張りますので、宜しくお願いします。




