マグロ「あっ、また目の前に突然餌が」
マグロ「もう何度もこんなもの見せられても絶対食いつくわけないよな」ヒョイ
アホマグロ「どけえええええええええええええそれは俺のものだああああああ!!!!!!!!!!!!」パクッ
アグロ「あああああああああああああああああああああああああ」イッポンヅリ
マグロ「こうなるの目に見えてるし。何あのマグロ馬鹿なの?」
マグロ先輩「本能に抗うこともできない奴もいるのさ」
マグロ「マグロ先輩! 前から聴こうと思ってたんですが、あの突然目の前に現れる餌はいったい……?」
マグロ先輩「アレは人間たちが俺のことを釣ろうとしているのさ」
マグロ「釣る?」
マグロ先輩「また餌が落ちてきたな。この餌の切り身をよく見てみな」
マグロ「よく見てみると鋭いものがついてますね」
マグロ先輩「俺達がこの餌に食いついてコイツが口から剥がれなくなったところを一気に捕まえちまうことを釣りって言うんだ」
マグロ「今まで咥えたやつらがアホみたいに水面の方に上がっていったのは捕まったからなんですね」
マグロ先輩「そういうことだ」
マグロ「おいそこの新人! いまの話聴いてたよな、突然振ってきた餌は食べちゃダメだぞ!」
新人マグロ「分かりました! あっ、目の前に突然餌が!」パクー
マグロ「どうして食べるんだよおおおおおおおおおおおお」
新人マグロ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
マグロ先輩「あれはただのアホだ」
マグロ「これが弱肉強食か……」
今度こそ寝ます。