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8 月刊オンドレの廃刊?

西島組に挨拶に言ったら、片桐組長が渋い顔をして座っていた。

「どうかしましたか。」

「月刊オンドレは廃刊にする。騎士団長を絶賛する記事を出したろ。それから、次の次の号で、こきおろした。後のほうはいいんだが、絶賛がまずかった。それで、さっき伯爵の侍従が来て、圧力を掛けてきた。いいシノギだったんだが、ちょっと今はまずそうだ。これ以上続けると、お上を敵に回すことになる。今後広告を出してくれる店に却って迷惑をかけることにもなる。だからすっぱり廃刊にする。先生よ、他にいいネタ考えてくれ。」


侍従って、そんな仕事もするのか。そういえば、ゼットが侍従から指輪を預かったって言ってたな。では、今日は侍従は町に来て色々と用事を済ませる日なのかもしれない。


「組長、月刊誌で四万十川騎士団長を絶賛したのが悪かったということですか?四万十川に脅されてやむなく絶賛したという言い訳はできませんかね。」


「無理だ。証拠がない。脅されていたという証拠がないから、四万十川を絶賛したのも本心なんだろって言われるだろう。」


「いや、証拠はあります。」仕込んでいた甲斐があったぞ。


し かし、立派な人だ。

万 が一敵対することになったら、絶対に恐ろしくて死んでしまうのではないか。

と てもではないが、このような方の敵には回りたくない。

が たがた震えながら、13年前の敵軍の兵士らも、討たれていったのだろう。

わ たしなら、戦う気力も失って逃亡しただろう。

の こった僅かな兵士も、ろくに戦うことはできなかっただろう。

馬 上の戦士。戦さ場での振舞いにも、そつがなかっただろう。

か すかに残った希望。わが王国の最後の盾。


縦読みして下さい。

『し万とがわの馬か』って読めます。」


しーん。

なんか気まずい。

いや、これ基本的なテクニックなんです。

俺が考えたんじゃなくて、よく使われる手法なんです。


少し首を傾げていた片桐組長が、ようやく意味を理解したらしく、わっはっはっと笑った。

「先生すごいよ。こんな発想はなかった。これで言い訳が立つ。センスは悪いけどな。」

かくして、月刊オンドレは、廃刊を免れた。

読んで頂いてありがとうございました。

つまらない縦読みネタ、お目汚し失礼しました。

個人的には、いい考えだと思ったのですが。

字数の関係で、ちゃんと縦読みになっていないかもしれません。

明日の夜、投稿の予定です。それで完結するはずです。

引き続き、よろしくお願い致します。

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