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温夜

作者:

 酒を飲んだ後味を口に感じながら夏の夜風にあたることにした。

 気持ちの悪い舌も(ぬる)い風に吹かれると不思議と気は紛れた。

 マンションを出て近くの大通りまで出ると風は一層勢いを増し、胸の中まで洗い流されるようだった。

 通りはビルを挟んで六車線ほどの大きさだったが車は一台も通っていなかった。

 私は風を追うように通りを歩くとふと、空を見上げた。

 空には大きな大きな鯨が腹を見せて頭の上を通っていった。

 驚いた私は鯨の来た地平線を見た。そこには大きなクラゲを背にピアノを弾く少女が居た。

 こちらの視線に気づいた彼女はこちらをチラリと見て微笑むと「やっと変われる」と小さくつぶやいた。

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