表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

けつかまんか

「よーし!気を取り直していくぞー!ばんごー!」



「いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「にじゅうご!」

「けぇぇぇぇぇぇぃぁぁぁぁぇぇつ!!!!」



「!!!」×49



「っ!!」



1番は後ろを振り返る。



「、、、。」



無言のまま49番の横まで歩いていく。



「いや、気合いはめちゃくちゃ込もっててよかったよ。正直皆驚いてる。」



「だろ!」



49番は誇らしげに答える。



「だが『けつ』ではない!『まん』だ!我々は50人!偶数だからだ!けつは奇数だ!ゆえに元い!」



「えーどっちでもいいじゃんよー。どのみちうろ覚えでやってんだからー。」



「良くない!!!」



「!!!」×49



1番の気迫のこもった叫びに一同驚愕する。



「真剣にやるんだ!これは遊びじゃない!」



(!?遊びじゃないんだ。。)×49



いつのまにか本気になっている1番に他の番号は動揺する。



「と、とりあえずわかったよ。」



49番が答える。



「ならよろしい。それではも一度いくぞ。」



1番が先頭に戻ってくる。



ヒソヒソ「なぁ1番ってさ、遊んでいくうちにリアルさを求めるタイプじゃね?」


ヒソヒソ「ああ、遊んでて一番面倒くさいやつのパターンだ。」




「よーし!いくぞ!今度はしっかりな!」



(くっそー。みてろよ次はさっきよりも凄い声だしてやる。)



1番が皆に声かけをしている最中に49番はこう思った。



「ばんごー!」



「いち!」

「にじゅうご!」



「まっあぁぁぁぁぁぁぁきぃえぇぇぇぇいあぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」



「!!!」×49



「、、、。」×49



しばらくの沈黙の後



「っぷ。あはははは」×49



1番以外が一斉に笑い出した。



「49番なにやってんだよ!笑」

「笑うじゃねえか!」

「途中気合い入ってたしな!笑」



「いやあそれほどでも。」



49番は他の番号から次々と褒められる。

そんな中1番は沈黙し歯を食いしばっている。



「っ!お前ら!」



ビクッ!×49



1番の力強い声に一同驚く。



「ほんとに、、ほんとうに、、、。」



1番は両拳を握りしめプルプルと震えている。



「、、、。」×49



「さっ、最高に、ぷっ!面白いじゃないか!」



1番もどうやら笑いを堪えていたようだ。それをみて他の番号たちも再度笑い合う。



「だな!」

「よかったぜ!」

「今回のMVPは49番だな!」



「へへ///。」



今日もタルタロスは平和でした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ