けつかまんか
「よーし!気を取り直していくぞー!ばんごー!」
「いち!」
「に!」
「さん!」
「よん!」
「ご!」
「ろく!」
・
・
・
「にじゅうご!」
「けぇぇぇぇぇぇぃぁぁぁぁぇぇつ!!!!」
「!!!」×49
「っ!!」
1番は後ろを振り返る。
「、、、。」
無言のまま49番の横まで歩いていく。
「いや、気合いはめちゃくちゃ込もっててよかったよ。正直皆驚いてる。」
「だろ!」
49番は誇らしげに答える。
「だが『けつ』ではない!『まん』だ!我々は50人!偶数だからだ!けつは奇数だ!ゆえに元い!」
「えーどっちでもいいじゃんよー。どのみちうろ覚えでやってんだからー。」
「良くない!!!」
「!!!」×49
1番の気迫のこもった叫びに一同驚愕する。
「真剣にやるんだ!これは遊びじゃない!」
(!?遊びじゃないんだ。。)×49
いつのまにか本気になっている1番に他の番号は動揺する。
「と、とりあえずわかったよ。」
49番が答える。
「ならよろしい。それではも一度いくぞ。」
1番が先頭に戻ってくる。
ヒソヒソ「なぁ1番ってさ、遊んでいくうちにリアルさを求めるタイプじゃね?」
ヒソヒソ「ああ、遊んでて一番面倒くさいやつのパターンだ。」
「よーし!いくぞ!今度はしっかりな!」
(くっそー。みてろよ次はさっきよりも凄い声だしてやる。)
1番が皆に声かけをしている最中に49番はこう思った。
「ばんごー!」
「いち!」
・
・
・
「にじゅうご!」
「まっあぁぁぁぁぁぁぁきぃえぇぇぇぇいあぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
「!!!」×49
「、、、。」×49
しばらくの沈黙の後
「っぷ。あはははは」×49
1番以外が一斉に笑い出した。
「49番なにやってんだよ!笑」
「笑うじゃねえか!」
「途中気合い入ってたしな!笑」
「いやあそれほどでも。」
49番は他の番号から次々と褒められる。
そんな中1番は沈黙し歯を食いしばっている。
「っ!お前ら!」
ビクッ!×49
1番の力強い声に一同驚く。
「ほんとに、、ほんとうに、、、。」
1番は両拳を握りしめプルプルと震えている。
「、、、。」×49
「さっ、最高に、ぷっ!面白いじゃないか!」
1番もどうやら笑いを堪えていたようだ。それをみて他の番号たちも再度笑い合う。
「だな!」
「よかったぜ!」
「今回のMVPは49番だな!」
「へへ///。」
今日もタルタロスは平和でした。