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俺、猫だけど夏目さんを探しています。  作者: 白野こねこ
俺、猫だけど夏目さんを探しています。
12/22

12 あらすじ全部版(785文字)

以下、ネタバレありのあらすじ全部版です。




 俺は野良猫である。訳あって夏目さんを探している。


 夏目さんというのは餌やり当番をしている人間の女だ。一週間前から姿を見せなくなった。餌やり当番を何の断りもなく放棄するなどけしからん。だから俺はお仕置きをするために夏目さんを探すことにした。今までのことを思い出しながら街を歩いてみた。


 初めて夏目さんと出会ったのは桜の下だった。夏目さんは会社の同僚と花見をしていた。やたらとチラ見をしてくるくせに俺が見ると目をそらす。気になるくせに触らない。実に怪しい女だった。やがて女に気がありそうな同僚の男が近づいてきて、気になるなら撫でてみたらと促したが、結局女は逃げ出した。


 この時点で夏目さんは猫が苦手なのだと思い込んでいたがそうではなかったようだ。


 ラーメン屋の前で再会した時に夏目さんは豹変した。猫嫌いではなく猫狂いだったのである。やたらと抱きしめ肉球の匂いを嗅いでくる。その姿を男に見られて夏目さんはダッシュで逃亡した。よく逃げる女である。


 夏目さんが公園に猫缶を持ってきた時も、同じように男に見つかり夏目さんは逃亡した。


 三度ある事は四度あると思いきや、さんま祭りで夏目さんと男が遭遇した時はもう逃げなかった。やっと二人の恋は進展したようだ。


 だが男が妊婦といるのを発見。俺は尾行することに。夏目さんと修羅場になるかと思いきや無事だった。結局夏目さんを見つけたが餌やりにこなくなった理由はわからないまま。


 俺が公園で待っていると、ようやく夏目さんが現れた。だが俺のことに気付かない。夏目さんが泣きながら向かったのは動物病院だった。どうやら俺は死にかけていたらしい。夏目さんを探していたつもりが、俺の魂を探していたのは夏目さんのほうだったようだ。


 このままお別れなんて嫌だと泣く夏目さん。俺だって嫌だと思ったら目を覚ますことができた。今は元夏目さんと幸せに暮らしている。




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