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側妃さまは憂鬱  作者: 充儀
殿下は来てくださいますか?
8/28

七公主、結婚フラグ。

七公主の誕生日。

皇宮からは静妃がやって来た。

側妃や姨娘たちは着飾り、色とりどりの裳が風に靡いている。

一際、目を引いたのは手を繋いで仲良くしている九姨娘・蘭怡と三王だった。

通常なら嫡妃の席である三王の隣に腰を下ろして 時折、三王と見つめあっていた。

嫡妃は何も言わず、一段下の席に座っている。

それを見た二側妃と五側妃は耳打ちを始めた。

「二側妃さま、あれは正室の席では?」

「たかが姨娘が座る席ではないわね。なぜ、嫡妃さまは黙っているのかしら?」

「気が弱いにも程があるわ」

「そうね」

二人は睨みつけるように蘭怡を見つめた。

それに気づいた蘭怡は挑発するように笑って見せた。

嫡妃が言った。

「六側妃はいるかしら?」

仮病が使えなかった婉容は隅に座っていた。

「はい。嫡妃さま」

「久しぶりの宴だから気が晴れるでしょう」

「ありがとうございます」

言葉を交わしている間に七公主が現れた。

どこか自信に溢れた顔は彼女を美しく見せている。七公主は静妃の隣に腰を下ろした。

母妃(モーフェイ)、兄上、私のためにありがとうございます」

「妹よ、まだ後宮で剣を振るっているのか?」

「女が剣を振るってはいけないのですか?」

「公主、お母様はそのお転婆ぶりが心配なのよ」

三人の会話を婉容はつまらなそうに聞いていた。そして目の前の酒で唇を潤した。

華やかな管弦に一糸乱れぬ舞、全てが婉容にはつまらなかった。

そこに西域の王子がやって来たと連絡がきた。

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