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側妃さまは憂鬱  作者: 充儀
殿下は来てくださいますか?
11/28

嫡妃になりますか?出家しますか?

嫡妃は劉氏(リウ)と言った。

病弱な彼女は懐妊することは無かった。

義父の皇帝陛下は彼女が亡くなった翌日に元懿王妃(ウォンイ)という諡を与えて死を悼んだ。

嫡妃がいない三王に皇帝陛下は側妃から嫡妃を選ぶように命じた。

面倒な三王は左賢王にクジを作らせた。

「左賢王、相談とはなんだ?」

「実は女を娶りたかった。しかし、嫡妃が死んだ今は喪にふくすしかない」

ハサミで紙を切りながら左賢王は言った。

「嫡妃が死んでから悩んでいる。五側妃か六側妃を嫡妃にしたいのだ」

「なら五側妃にしたらいいんじゃないか?」

「実は蘭怡が懐妊している」

左賢王の動きが止まった。

「九姨娘が!?」

「懐妊しているから正式に妻にしたい訳じゃない。私は蘭怡を愛してる。側妃など持参金目当てで娶っただけだ。愛などない。だが、蘭怡は身分が低すぎる」

左賢王は深いため息をついた。

「クジはできたか?」

「できた。名前が書いてある。引いたらそいつが嫡妃だ」

細く切った六本の紙の先を左賢王が握りながら三王に差し出した。

三王は躊躇いもなく3番目の紙を引いた。

「六側妃、婉容!?」

「今度から六側妃が嫡妃さまだな」

三王は不服なのか口をもごもごさせていた。

「お前がクジで決めたんだ。何も言うな」

左賢王の一言で諦めたのか、三王はため息をついた。


六側妃・婉容

慎ましく、淑やかで嫡妃に相応しい。

寄って嫡妃に任命する。


婉容の元に届いた通知は彼女を絶望させた。

側妃として先の見えない憂鬱を抱えているのに嫡妃だなんて絶望にしか思えなかったのである。

他の側妃たちは悔しがっていた。

そんな中、五側妃こと文媛が彼女を訪ねてきた。

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