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アリスの授業。~神聖魔法1-2

少し日が空いてしまいました。すみません

 

「我 神の力を扱えし者 神獣フェンリルよ 我に汝の力を預けたまえ フリーズインパクト」

 次の瞬間。俺の前に魔法陣のような物が現れ、そこから白いビームが発射された。

カチカチカチ……

 

カカシはビームが当たると同時に凍りつく、しかし一秒程立つと……

ドッカーン。

大爆発を起こしたような音と共に凍ったカカシは消滅した。俺は同時に身体に軽い負担がかかる感覚を覚えた。しかし、そんな事よりもっと重要な事があった。

「……」

それは、魔法というもの。俺は自分でやっといて、自分で固まった。今まで、一度も固まる何て事なかったのに、一瞬の出来事で俺は人生(?)初固まった。

 そこで、それやらせた本人であるアリスが話しかけてきた。

「お見事。流石神童だ、これほどの威力を低魔力(マナ)であれほどの事ができるとはな、正直これには私も驚きだ。」

アリスは結局口調も表情も変わらないので、本当に驚いているかは、はっきり言ってわからなかったが、俺は一応「ありがとう」

と、言って置く。

 アリスは

「あぁ、続きを話して言いか?」

アリスの問いに俺は頷く。アリスはそれを見て再びしゃべり始める。

「では、続きだ。まずは、さっきの現象について説明しよう。多分気づいているだろうが、さっきのが神聖魔法だ。まぁ神聖魔法と言っても、あれは下級中の下級だがな。まぁ下級と言えど、あれだけの威力を低魔力(マナ)で撃てるなら十分凄い。

 さて、次のステップだ。次はもっと高魔力(マナ)の神聖魔法を練習する。それと、分かっているとは思うが、さっきの神聖魔法を使う前に言った言葉が呪文だ。

 それで、次にやる神聖魔法だが……」

アリスはそこで一旦話を切り、一冊の本を取り出し、俺に渡してくる。

そして、アリスは、説明をし始める。

「これは、神聖魔法の呪文と最低限必要な魔力(マナ)と魔法で起こる現象が載っている本だ。その本の中位と書かれた章に載っている神聖魔法を2つ使ってくれ。それができたら一回目の授業は終わりだ。さぁ君の興味のあるものでいいから選んでくれ。」

俺はアリスに言われた通りに本の中級が載ってる辺りを見る。

フェンリルクロウ ジャイアントアタック サンダーブラスト ダークテンペスタ デスクロウ ファイヤーフレブァー……

「……」

俺は魔法名を数個見て絶句した。

 予想はしていたし、厨二臭いとは思っていたが……ここまでか!これを俺は一生こんな厨二発言をしなければ行けないのか……?まぁ、ファンタジーの世界だから仕方ないと言えば仕方ないか……仕方ないさっさと決めてやってしまうか。

俺は仕方なく興味があるのを選択した。

「決まったぞ。」

「そうか、ではやってみてくれ。ターゲットは一回ずつ造ろう。」

アリスはそう言ってさっきのカカシを造る。

「さぁ、やってみてくれ。」

「あぁ」

俺はそう返事をし、魔法を使う事に集中する。そして呪文を唱える。

「我 神の力を扱えし者 神獣フェニックスよ 我が持つ神の力に従いて 我に汝の力を与えたまえ テラーファイヤー」

俺が下級より少し長くなった呪文を唱え終わると……俺の前に魔法陣が現れそこから青い炎が吹き出しカカシに命中する。普通にそのまま燃える……と、思ったのだが違ったカカシに炎が当たった瞬間、炎はカカシの中に吸い込まれてしまった。そして、急激に紫色に変色した。

「……これは成功なのか?」

俺はアリスに訪ねる。

「あぁ、成功だ。本に載っていただろう、相手の精神と体内を燃やすと。あのターゲットには精神は無いが、精神系統の魔法が成功したら変色するようにしておいたからな。後、一応体内は燃えている。後30秒もすれば燃え尽きる。さぁ次の魔法をやってくれ、そう言えばいい忘れていたが魔力(マナ)の心配はいらない。ここは特別だから魔力(マナ)が減る事はない。」

俺はアリスの答えをきき、安堵する。

そして、すぐに気持ちを切り替えて再び集中する……そして呪文を言う。

「我 神の力を扱えし者 夜の神ノートよ 我が持つ神の力に従いて 我に汝の力を与えたまえ ドリームエンドレスナイト。」

俺が呪文を唱え終わると、さっきと同じく魔法陣が現れるそしてそこから今度は、馬に乗った女性が現れる。そして……一瞬でカカシに近づきカカシに手を当てる。するとカカシはさっきと同じく紫色に変わる。それを確認して女性は俺に振り返り一礼をすると消えた。俺は、ふぅ、と息をつくとアリスにさっきと同じ質問をする。

「これは成功か?」

「あぁ成功だ。中位の中でも高い精神・封印魔法だ。あれは呪文の通り永遠の夜の夢(悪夢)を見せる魔法だ。あの魔法はかけられると、術者が解かない限り絶対解けない強い封印魔法であり同時に解けても精神は夢のせいで狂ってしまう精神魔法でもある。よく出来たものだ。」

アリスはそう解説してくれた。そして、アリスは一度咳払いをして言う。

「これで一回目の授業は終了だ。次の授業へ送ろう。」

アリス言い終えると、指を鳴らす俺の視界は一度暗転した。

次回は剣術の授業です。

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