悲劇の神とクロウの関係1
すみません。体調不良で遅くなりました。今もまだ少し体調は悪いです。なので今回は少しおかしなところがあるかも知れません。「おかしい」「分かりにくい」文がありましたら教えて下さい。
※プロットを変更した関係で今回はアリスの授業はメインではありません。
「それでこの神聖魔法は……英地?聴いているか?英地。」
「……ん?あぁ。聴いている。」
「いや、聴いてなかっただろう。一体どうしたんだ?前回に比べると集中力が全然だ。この世界では休息は必要ないから。それはつまり他のことを考えていることを意味する。一体何を考えていた?」
「……」
俺は今、2回目のアリスの授業を受けていた。
2回目なので1回目よりも話しやすくなって授業は淡々といいペースで進んでいた。筈だったのだが、どうしても心の片隅で「あること」を考えてしまって俺は授業に集中できていなかった。
そのために今、アリスに問われていた。
俺はその「あること」について思い出す。
数刻前……
「これで授業は終わりじゃ。次はアリスの授業じゃな。頑張るのじゃぞ。じゃあ送るぞ。」
あの話の後、俺はすぐにアリスの元へ送られた。その送るクロウの目には僅かに涙が光っていたような気がした。
もしかしたらあの悲劇の神様はクロウと何か深い関係があるのかも知れないとは思った。同時にもし悲劇の神と深い関係があるのならクロウはどんな気持ちで俺を転生させようとしているのか考えようとした。でも止めた。
それは俺が気にすることでは無いこと。だから俺は忘れようとした。
しかし、どうしてもクロウの涙が気になっていた。
つまり俺が考えていたのはクロウのことだった。が、それをアリスに言うつもりはなかった。言えば教えてくれるかも知れないが、それはもしかしたらアリスとも深い関係のある神様だったかも知れない。もしそうだった場合を考えると聴く気にはなれなかった。
だから俺はアリスの問いにこう答えた。
「悪い。ちょっと前世のことを思い出してぼーとしていただけだ。次からは気をつけてる。」
うん、完璧だろう。この答えならアリスも深く聴いては来ないだろうし、「前世」と言う単語を使えば簡単に聴こうとはしない筈だ。
しかし、予想は外れた。アリスは予想を裏切ったことを言った。
「英地……嘘はよくない。本当はクロウと悲劇の神とどんな関係で、どうしてそれを英地に話したか。それを知りたがっている。違うか?」
「!」
何故バレた?まさか俺が考えてることを知る力があるのか?まさか……いや、相手は神。常識なんて通用しないか……
「その通り。私は心が読める。だから嘘はつかなくていい。それで、本題だが、クロウと悲劇の神の関係は……」
アリスは一瞬迷ったようなそぶりをしたがすぐにまた口を開いた。
まだ体調が良くないので次の更新も遅くなるかも知れません。




