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ファイランド  作者: CAJ
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【第1章】魔法世界に住む者達2【転位編】

年末くらいに書いてあったのに

忘れてました

「ヨゥ、こんナァ早い出勤ナンて

お前にしテァは珍しいじゃナィ」


先に現れたのはやや言葉に訛りが

ある浅黒い肌の大柄の男だった


赤茶色の、金属とも皮ともつかぬ

鎧を身に付け両脇には一対の剣を

背中にはその巨躯を収めるほどの

巨大な盾を備えている


歳はおそらく40前後だと思われ

人懐っこそうな笑顔で真白い歯を

みせニカッと笑いながら側にくる

肌の色は地色ではなく日に焼けて

いるようで鎧や服の下から覗いて

いる肌はやや白い


頭は禿げ髭は手入れされた形跡も

なく元々白いであろう色は汚れで

もはや黒に近いグレーをしている


男は彼をランブルと呼んでいる


冒険者が本名を明かすことは稀だ

大抵は自分でつけた偽名を名乗る

中二病くさい偽名を堂々と名乗り

お互いを呼びあうのが通例なのだ


元々の由来は

「グラウンドウルフ(大地の狼)」

と彼が名乗ったのが

「ランドブル」

と聞こえた事から始まったらしい

だが彼の非常に激しい戦いぶりや

普段から捲し立てるように喋る事

それらが合間って冒険者仲間から

ランブルの愛称で呼ばれるように

なったらしい


ランブルとは雷がゴロゴロと鳴る

転じて喧しい者や喧騒などを指す

彼の戦いかたは少々変わっていて

盾を構え、残った手で剣を振るう

盾と両脇の剣を器用に使って延々

振り続ける事で起こる激しい剣激

その時、辺りは喧騒に支配される


「なぁ、ダガーよォ」


一人延々と喋っていたランブルが

急に静かになり、神妙そうに男に

語りかけてきた


ダガーというのは男のあだ名だが

彼が男を名で呼ぶのは珍しい

いつもは小僧や(わっぱ)と呼ぶ

まあランブルにしてみれば息子程

歳も離れている

男も気にしてはいない


「来たゾ」


そう言って彼が指した先を見て

男は臨戦態勢をとった


『西だ!!魔物が来たゾォ!』


ランブルの声がキャンプに響いた


隣にいた商人風の男がひぃという

小さな悲鳴と共にギルドの小屋へ

逃げ込んでいくのが見えた

今ここにいる者で戦えそうなのは

どうやら二人だけのようだ

向かってくる魔物は虫型の小さな

種でマンイートドラゴンフライ、

(人喰いトンボ)

通称トンボと呼ばれる魔物だ

見た目はトンボだがその大きさは

羽も含めると2mもある

肉食で非常に素早いのは驚異だが

知能が低く群れることもないため

比較的狩りやすい

今回も数は2匹と少ない


ここは聖地の中なので魔物が中に

入ってくることは無いだろうが…

まったくないとは言い切れないし

虫とはいえ魔物相手に警戒するに

越したことはないだろう


「魔物の種類と数は?」


後ろから急に声をかけられたので

一瞬ビクッとしたがすぐに警戒を

虫へと向けて男は答える


「トンボが2匹です」


声をかけてきたのは仲間の一人で

キャロルンという女魔導師である

アタッカー兼、ヒーラーを担った

いわばこのパーティーの要である


「キャロ、お願いできますか?」

キャロとは女魔導師の愛称である

男がそう振ると即座に


「いいよ、まとめて燃やすわね」

と返ってきた


昆虫系の魔物の場合、その殆どが

硬くて、しかも素早い

そのため生半可な剣を振るよりは

魔法で攻撃した方が有効なのだ


キャロルンが短い呪文を唱えると

ソフトボール大の赤い光球が現れ

彼女の手のひらの辺りに漂った


更にキャロルンはそれを維持して

続けざまに別の呪文を詠唱すると

光球がトンボに向かって飛翔して

着弾と同時に弾け、燃え上がった


トンボはギィギィと耳障りな音を

起てながら消し炭になっていく


もう一匹は仲間の危機を感知して

何処かへ飛んでいってしまった



次は全く書いてないです

ちょっと忙しさが半端ないっす

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