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共犯  作者: Y.K
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彼と出会ったのは私が16歳の冬でした。


私は当時コンビニでバイトしていたのですがそこの同級生の男に友達に逢ってほしいと言われ、紹介されたのが彼です。


彼はとても優秀な高校に通っていて、バンドをやっていたせいもあって見た目もとてもお洒落で華やかで…私は一目で恋に落ちました。


幸い彼も私を気に入ってくれたようで、その冬は何度もデートをしました。

もちろん身体の関係にもなりました。私が初めてではなかったことで少し彼を怒らせてしまいましたが、それでも何度も優しく私を抱いてくれました。



でもその頃私達にはお互い、中学生から付き合っている相手がいたのです。今考えるとなんて愚かなんだろうと恥ずかしくもなりますが、当時の私にはそれは純愛そのものに思えたのです。


中学生から付き合っていた人は不良だと言われればそれまででしたが、私にはとても優しい人でした。

父親の暴力で母子家庭になり、14歳という多感な時期に転校してきた哀れな私には、学校で一番の不良で目立っている彼氏はとても心強いものでしたから、中学生の頃から周りに結婚するのではと言われるほど仲が良かった。


そんな彼氏と別れるのは嫌でした。

でももう気持ちは完全に、出会ったばかりの彼に傾いていました。


私はただ彼氏に甘えていたかったのです。彼氏のことをまるで父親のように思っていたのかもしれません。





でもそんな私に天罰が下りました。それは17歳になった夏のことです。



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