第一話・ハジマリとオワリ
少しだけ流れた話のリメイクです。少しづつ出していきますので、のんびりとなります
────江戸前期
空が暗く星が見えていた。この星に来て最初に見た景色。猫を借りて過ごしていたけど……人間とやらにも興味が出て来た
ただ、人間は醜く、争いが耐えない。生きる価値は……こっちから見れば無しに見える……
星が良く見える夜に染まる赤い景色。ただ眺める……普通ならそうしていた。けど、人間に、興味を持つキッカケとなった少女がその赤い景色の先に居る
本来なら見捨てるけど……良くしてくれたのと気まぐれで向かう。熱いし人間の声があっちこっちに聞こえる。まるで……叫びと悲痛の声……
自分自身で手一杯なのか見向きもせずに走り去っていくのが見える。ただ見られても無視して少女の元に向かう
ようやく着くが……赤いモノに覆われ崩れたモノ。それが目に見えていただけ……本来ならもう無視して行くが……どうしても気になった。優しい少女が何故なのか?
どういう理由でこんな事になってるのか……。だから中へと入った。猫の姿と言え、皮は普通の猫。皮膚も普通に爛れる。けど無視して中へと。だって……既に死体から寄生した猫なのだから
「何で……来た……の?……」
埋もれてる少女を見つけると聞いてきた。少女をただジッと見てから目を伏せた
「こんなにも……ボロボロ……逃げ……て……」
死にかけている少女を見て
『気にかけてくれたお礼に助けてやる』
そう答えると少女は目を見開いたけど首を横に振っていた。それを見て益々興味が芽生えてくる
だから少女の顔を猫の様に舐めて
『目覚めが悪い……それに、人間に対しては然程興味は無い……君だけ興味がある、失うには惜しい
ただ、この現状を見ると……巻き込まれか、ただの馬鹿がした事だとは思うが?』
少女は咳き込みながら手を伸ばしていて
「かもね……人間は……身勝手……だから……もし……叶うなら……もう少し……生きたかった……かな……
だって……戦で……戦ばかり……
陣取り……みたいに……奪う……負けたら……捕虜……人間は……そう言う……もん……だから……」
ゆっくりと目を閉じようとしてるのを見て
『叶えてやる。長く生きる……永遠に。条件は受け入れる事……
嫌なら死んだ後に利用させてもらう……
この体は限界だからな。君の為に来たのだから……身勝手な理由で興味が死ぬのはこっちとて、不都合だから』
「……そう……なら……好きに……して……」
それを聞いて猫の中から飛び抜け出し、少女の中へと────
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目を開ける。視界が広がり少女の記憶の中の言葉全てを覚えた。炎の中の私の瞳は獣の様に瞳孔が縦に細くなり、赤と青、白と黒の混じったオッドアイへと
寄生は終えたがこの柱とやらのせいで動けなくなっているのと炎のせいで体自体が限界……肉体的と年齢のせいだろう……確かに長く生きるには勿体ない体……
目の前の猫の死体では出来なかった事がこの少女になら出来る。焼け爛れた手を見て生きる価値の為に『完全顕現・幻想変幻』へとなる
それと同時に建物を全て破壊した上で斬撃が円状へと周りながら周囲を破壊した
けど、流石に体自体が限界なのか直ぐに少女の姿に。ボロボロで焼けている着物を見た。勿体無いとは思いつつ炎の中で座りながら
「このまま出るのも……なるほど……これが人間なのね」
声も少女の物……中で生きてるのは分かるけど、ただ、弱ってるし……起きるまでは私のままで……
構造上は生物とは変わらないけど……なるほど……確かに他の奴らがなりたがる訳……つまらないし、どうでもいいが……
この少女を弄り回したのは辞めといた方が良かった。生きる為とは言え……不要なモノ全て出したのだから……
「さて……このまま来てるべきね。この体の通りなら……面倒くさそうになりそうだし……」
ゆっくりと立ち上がり、見た目は後にして今は逃げる事に。出したモノを見てから少しして手をかざして消し去ってからその場から逃げた
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次の日になり、近くの池の中を漂う。火傷が酷く痛く、元に戻そうにも痛みで集中が途切れてしまい、痕になってしまった。折角の綺麗が台無しだと思うのと同時に偽装くらいはどうにかなりそう……
けど、本当に……人間は愚か……
「そうでも無いと思うよ?。確かに愚かだけど……優しい人は必ず居る」
……
「起きてたの?。と言うよりか……傷直せなかった。まだ不完全だから……」
「別に構わないよ……生きてるだけ十分。それにしても……少し見たけど……アナタ……化け物だったのね」
彼女が微笑みながらそう言う。怖くないのかは別として……本当に……助けて良かったかも知れない……
「空から来た。だから……君の言う言葉での力は空と結界。後は……少なからず同族を殺す為の力だけ」
「そう。永遠の時を生きる事になったら……やりたい事いっぱい会ったけど……つまらなくなるよね?」
……
だから引き離してくれるとは思ったのにまさか……受け入れてくれるとは思わなかった
彼女を生かす為とはいえ……
「だからさ……君のことをもっと知りたい。君がどんな存在なのか……君が私を選んでくれたの理由を……時間はいっぱいあるから」
……
「変わり者だ……益々興味が湧くよ。ただ、混じりたくはないかな?。君は君としての役割はある。だから……少なくとも、私の為の隠れ蓑として擬態の役割をして欲しい
少なくとも……今は私も分からない」
池から出ると元の少女の姿……傷も何も無い姿へと戻り着物の前に。寄生虫によって直した着物を手に着ていく
「そんな事で良いの?。構わないけど……何だかもっと悪意あって言うと思ったけど……優しいのね?」
「……手を汚す?のは私で良い。そうだね……名前は星鬼巫姫とでも呼んで。猫の時に見た鬼が……私の本来の姿と類似するし……それで」
「分かった。巫姫。私は……時ノ梓空。今時珍しいけど……普段は梓空と呼ばれてる
それにしても……星綺麗だね」
見えてるはずないけど……そうか……私は一人。体自体は寄生虫寄りに改造してるから見えてるのか……それに、面白い事あるし……何れは……
「で、どうするの?。焼け跡行く?」
「人間をもっと知りたい。ただ、幼子一人で行くのは危険だとは思う」
「だよね……うーん。旅してる感じにする。どの道……一人で生きていかないといけないし……やっぱり街の焼け跡行こ?。何かしらはあるとは思うし」
まぁ、そう言うなら……大人しく従うかな。偽装の為の梓空だし……
それにしても……酷いな……
「まぁ、戦……と言っても争いが起きたからね。城の人間が国取りの為に起こした戦だからね
町なんて結局はどうでも良い。国取りさえ出来ればそれでね
ただ、何も無いわけじゃないよ」
そう言ってしゃがみ込んで手でかき集める。瞳を通して見ると硬貨に見えるが……
「お金。多少なりとあるとは思うし……後は……入れ物……と、あった。必要になるし……後は適当な場所があればだよ」
「任せる……私は寝るよ」
それだけ伝えて彼女に任せて少し眠る事にした。人間の体になってから初めての感覚だったから……
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眠ったのを感じて作業をしつつ……
「薄々感じてたよ。あの猫が普通じゃないことに……」
私の中に居る巫姫が普通じゃない事に。でも何もしないとかじゃなく普通に猫として接していた
だから少しの違和感も見て見ぬふりしていた。今となっては……受け入れたのを少しだけ後悔した
ただそれと同時に……生きる事の楽しみが出来た。この瞳がその証だった。この時が……私が死んで私が生きる日になった
「やっぱり欲しいかな……」
そう呟きながら、欲しい物を手に探す事を続けた
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吐き気がする。馴染んでるが……やっぱり負担が大きい……口から血の塊を吐き出し震える視界が周囲を揺らしていた
「巫姫……」
私は彼女と入れ替わる形で口元を拭った。同類は完全乗っ取りだが……私と彼女は共有してる。不完全な状態だから……
だから咳き込みながら口から臓器を吐き出した。拒絶反応……ありえないが……体が拒否し異物として臓器を吐き出してしまう
寄生虫で臓器を作らないとこの体は死ぬ……ただ、そうすれば私は……
「人間は弱い……でも、梓空は別。そうだね……少し賭けをしない?」
「賭け……?」
「そう。中身を寄生虫に置き換えるか……もう少し馴染んでこのままにするか……
既に九割は吐き出してる。折角……助けたのに拒絶反応で死ぬのは面白くない
私は梓空に全てを掛けて、私の全てを教える
その上で決めて欲しい。賭けてみない?。生きる為に」
気持ち悪くなり口から心臓を吐き出した。もうすぐ死ぬ。折角だったのに……
「良いよ……生きたいし……どうなっても構わない……」
それを聞いて再び彼女の体を弄る事になった。それも今度は確実に人間を辞めて新しく生まれ変わる為に




