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0 予告:2022年8月1日、本邦初公開。小説『祟らずの狐』
8月1日から8月15日(予定)まで毎日連載します。乞うご期待!!!!!
はじめにお断りしておきたいが、ぼくはキツネ派ではなくタヌキ派である。タヌキのような目だと言われたことはあるが、キツネのような目だと言われたことは一度もない。タヌキとキツネを対比すると、ぼくの顔つきも性格もキツネよりもタヌキに似ているはずだ。(本当は、かれらの性格はわからないのだが、一般的なイメージだと思っていただきたい)。そんなぼくがどうして今回キツネを主役にして物語を書こうと思いたったのかと言うと、猛暑がそうさせたと言うしかない。頭がくらくらするので、少しは頭が冷えるように、祟りについて書きたかったのである。祟りと言ったら、少々安直かもしれないが、やはりキツネでしょう。ところが、祟りについて書こうとすると、自分が祟られるのではないかと、小心者のぼくは金縛りにあったかのように筆が動かない(怠け者のぼくとしては格好の言い訳である)。ストーリーが思い浮かばないうちから、このていたらくである。それでもなんとかキツネを主役にして物語を書き始めている。今のところ、幸か不幸か、話の中でキツネの祟りは登場していない。まだ、書いている最中なので、最後まで祟りの話が出てくるかどうかはわからない。少しは話の中で人間を祟って欲しいと思うのだが、今のところ文中のキツネはさっぱりした性格のようだ。このままでは読者は熱中症になってしまう。でも、キツネの祟りも怖いし・・・。どこまでも優柔不断で情けない物書きであるが、なんとか最後まで書き上げたいと思っている。決して怖くないので、クーラーの効いた涼しいところで読んでいただければ幸いである。