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AMIDA牧師


「恭介、初音ちゃんのこと・・まさか思い出したの・・」




「やっぱり、純菜さんは、知ってるんだね。まあ、知ってて当たり前だよね。」




「えーっとね。あのね、恭介、いつかはね・・」




「僕の思考は読まないの?何が言いたいか分かるよね。」




僕がずっと前から思ってる事を話そうか・・




「そ、そんなぁ。あたしだって初音ちゃんたちの事は、辛いのよ。」


「それに、あたし、自分の好奇心とか都合で人の頭ン中は、覗かないよ。そんな、悪趣味じゃないわ。何でも出来るかっらって化け物みたいに言わないでよっ」




「ご、ごめん・・純菜さん。そうだよね、純菜さんだって好きでJUNAやってる訳じゃないのにね。命まで投げ出して世界を救ったのに・・僕が言い過ぎたよ。ごめん」




「ありがとう。たぶん、それ理解してくれるのここじゃあ恭介だけなのにね・・」




「初音ちゃん達の事ぜんぶ話すね。・・・・・」




□■




「そうだったんだね。とにかく母さんと初音には、アキオって言う2221年の僕が一緒にいるんだね。雛形ってところに行く前に、本当の事を聞けて良かったよ。」




「あ、あたし・・神様失格だね。ただ、恭介を連れていきたかった。一緒にいたかった。離れるの寂しかった。自分の為にあなたを不幸にした。ごめんね・・」




「いいんだよ。僕は、君を愛してる・・例え君が神で僕が人間だとしてもね」




「嬉しい。きっと君が神様だよ。」




涙が床に落ち、跳ね返るとキラキラした美しい光の粒子になって消えていく・・


それでも、僕は認めない。


純菜が神様だなんて僕が絶対に認めない・・




「さあ、純菜いこう。地球の雛形までいって、一体何をするのかもわからないけれど・・君が僕を必要としてくれる限り、僕たちは対等だ!それを忘れるな」




「うん、うん。あたし達は、対等。嬉しい、気持ちが空気みたく軽くなったよ」




「じゃあ純菜、今からここで君と結婚する。いいね!」




「はい」




「デハ、タチアイニンハ、ワタシガウケタマワロウ・・」




「ま、眩しい・・言葉?キレイな歌声?だ、だれだよ?」


「彼は、AMIDAよ。」




「ま、まじで!この光の玉がか?」


「マジナンダヨ」




「なあっ、お前は、この天の川銀河を統括する光の源泉、神様なんじゃないの?」


「ソウトモイエルガ、セイカクニハ、カミハモットハルカジョウイノソンザイデアリ・・マタスベテノソンザイトモイエルノダ。ユイイツニシテスベテデアル」




「そ、そうなのか。分かった。あんたが言うんならそうなんだろう」


あはは、ほんとは何言ってるのか、まったくわがんねや~




「あっはは、恭介おっかしい~、AMIDAもかわいいわよ」




「ソウカ、アリガトウ。」


「デハ、シキヲハジメル」


「シンロウキリタニキョウスケハ、カクカクシカジカコウコウ・・チカイマスカ」




「はい、誓います。」




「シンプサクラキジュンナ・・カクカクシカジカコウコウ・・チカイマスカ」




「ぷっ・・誓います。」




「デハ、チカイノ・・イヤ、アイノクチヅケヲ・・」




純菜さんの肩を抱き、僕は、これまでの人生で一番情熱的なキスをした。てか、そうなった。なんせ、大好きな純菜さんなんだから・・もちろん、大人のキスをな。




「オマエ、ナカナカヤルナ。コレヨリ、コノフタリヲフウフトミトメル。」




「やったあ、恭介。あたし達結婚できたよ。AMIDAありがとね。」




「でも、純菜さん俺たち結婚出来ないって言ってたよね、なんで出来たんかな?」




「そうね~。しかも、AMIDAに認めてもらえるなんて本物の夫婦よ、あたし達」




「不思議だね」




「フシギデハナイ。キョウスケハ、オマエヲカミダトミトメナカッタダロウ。ジュンナハ、キョウスケトタイトウダトセンゲンシタヨナ。ダカラ、ユルサレタノダ。」




「で、何で阿弥陀仏なのに、キリスト教式の結婚式やっちゃたの?」




「モウ、ヤッチャタンダカラシカタナイダロウヨ、モンクイウナヨナ」




これには、二人とも笑いが止まらなかった。




「この両手から零れそうなほど、君に渡す愛を誰に譲ろう?」




「ソンナンドコニモアテガアルワケナイダロ」




僕と純菜と阿弥陀と・・みんな笑った。





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