表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/130

駄目だこりゃ

駄目だ。

狩りにならない。

地面に寝そべりながらそんな事を考える。


どうやら昨晩のエロい双子が俺の事を他の冒険者に話してしまったようで、いつもの狩場に人が溢れていた。

まあ溢れているってのは大げさだが、普段は全く人影を見かけない夜の湿地にちらほらと人影が写る。


倒れている俺に無情にも斧が振り下ろされ、俺の頭が転がり落ちた。


「おっしゃあ!レベルアップ!!」


俺のすぐ横で、髭マッチョの親父が斧を振り上げて雄叫びを上げている。

だがあんたのレベルアップはここまでだ。

誰がリポップしてやるものか。


可愛い女の子ならともかく、キモイおっさんに経験値をくれてやる趣味はない。


ほとぼりが冷めるまでリポップは控えるとしよう。

とはいえ、この状態でいられるのは72時間が限界だったりする。

それ以上時間がたつと、強制的にその場でリポップさせられてしまう。

完全に嵐が去るのを待つのは無理そうだ。


潮時か……

良い狩場だったんだけどなぁ……


ユニークスキル持ちは、一旦広がると延々粘着されるのが目に見えている。

此処に留まったのでは冒険者(けだもの)達の良い餌になり続けるだけだ。

仕方がないので、人のいなくなるタイミングを見計らってここを離れるとしよう。


しかし右も左も分からないこの世界で、次の当てなど当然なかった。

乳神様が出てきて俺に良い狩場教えてくんないかな?


そんな淡い希望を抱いて、俺は眠りに就いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ