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ゾンビスタート→ハーレムエンド  作者: まんじ(榊与一)
ハーレム目指して本格始動

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モヒカン

「ここらじゃ見ない顔だな。よそ者か?」


細マッチョ。

赤毛のモヒカンに、頬には大きな刀傷。


0点!


俺は男を無視してギルドを後にする。

折角受付嬢がバインバインでハッピー気分だというのに、むさい男にそれをぶち壊されたのではたまらない。


だが――


「こらこら待て待て」


背後から肩を掴まれてしまう。

彼は死にたいのかな?


「折角人がここでのルールを教えてやろうってのに、無視すんじゃねぇよ」


めんど臭い奴だ。

取り敢えずギルド内で問題を起こすのはあれなので、外に連れ出して一発かましてやるとしよう。

そうすれば二度と俺に話しかけて来る事は無いだろう。


いや、待てよ。


俺はある事に気づき、振り返って男の顔を繁々と見つめる。

目つきが悪く、お世辞にも良識を兼ね備えた一般人には見えない。

何処からどう見ても筋者だ。


間違いない。

こいつは哭死鳥だ。


俺はそう確信する。


「俺に話があるのか?」


「応よ。この国は他所と違って独特だからな。人生の先輩として、俺がアドバイスをくれてやる」


白々しい嘘だ。

まあ向こうから早々に接触してくれたのだ、適当な所に連れ込んで話し合い(ごうもん)するとしよう。


「ああ、よろしく頼むよ」


俺は幻術で姿を消しているポーチへと目配せする。

彼女には姿を消してついて来るよう、命じてあった。


これは暗殺者の襲撃を警戒しての事――――などと言う事は全く無く。


姿を消して貰っているのは、彼女が目立つためだ。

その美貌故、街を歩くだけで道行く人々の注目を集めてしまう。


勿論それ自体に大きな弊害はない。

ただ見られるだけだからな。

実際、ダリア王国内では姿を消す様な真似をさせてはいなかった。


では何故かというと。

兎に角凄いのだ――勧誘という名のナンパが。


それこそ50メートルに一度は神がどうたらと声を掛けられる。

冗談抜きで猛烈にウザかった。

性王国と名を検めるべきだと本気で思える程に。


全く。

人のガールフレンド(仮)に気安く声かけてんじゃねぇよ。


「おめぇ、ランクはいくつだ?」


モヒカンが馴れ馴れしく俺の肩に手を回す。

その際、フローラルな香りが鼻についた。


なんでこんないい匂いしてるんだ?

モヒカンの癖に。


「B級だ」


「B級ぅ?その若さでか?」


若い?

俺が死んだのは28の時だ。

こちの世界での時間も合わせれば――死後のゾンビ期間を年齢としてカウントするならば――もう30近いため、決して若くはないのだが……

それだけ俺が若々しいという事か。


まあ実際は半ゾンビだから、若々しいどころか半分腐ってるんだけどな。


「人は見かけによらねぇもんだ。まあいい、俺はモーヒ・カーン。A級冒険者だ」


そっちこそ、そのやられ役の雑魚チンピラっぽいなりと名前でA級かよ。

本当に人は見かけによらないものだ。


「ここで立ち話もなんだ。ギルドの向かいに俺の行きつけの店がある。そこでじっくり話をっ――」


話の最中に、突然モーヒが吹き飛ぶ。

顔面から床に突っ込み、けつを上げて尺取虫の様に床に這いつくばる姿は、とてもA級冒険者の姿には見えない。


「何やってんだ馬鹿兄貴!」


背後から聞こえた声に振り返ると、そこには巨乳(びじょ)が立っていた。


モヒカンの。


それもソフトではなくバリバリのハードの奴が。

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