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ゾンビスタート→ハーレムエンド  作者: まんじ(榊与一)
新狩場へ②

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乳神様

「クラスチェンジおめでとう」


「ありがとうございます」


俺は感謝の言葉を口にする。

素敵な乳を拝ませてくれた事に対する、感謝の言葉を。


「ぶれないわねぇ」


人生の目標。

俺の生きる――死んでるけど――意味だ。

早々簡単にぶれるわけがない。


これが俺の生き様だ!


「ああ、そ」


呆れた様に乳神様が溜息を吐く。

例え神とはいえ、女性に男のロマンを理解しろというのが土台無理な話なのだろう。

まあそんな事よりも。


「新狩場オネシャス!」


「狩場ねぇ……ここからは少し厳しくなってくるわよ?」


厳しく。

必要経験値が跳ね上がりでもするのか?

上位職になっても、特にそれ程急激に必要経験値が増えた様な気はしないのだが。


「問題は必要経験値じゃなくて、敵の強さよ。あんたのガールフレンド達、レベル的に上級職を狩らないともう殆ど経験値が入らないでしょ?」


ゆくゆくはと考えてはいるが、面と向かってガールフレンドと言われると照れ臭いな。

何だかこそばやくて、体をもじもじさせてしまう。


「人の胸ガン見しておいて、この程度で照れてるんじゃないわよ」


それはそれ。

これはこれだ。


だいたい、乳神様の胸は極まれの夢でしか見れないのだ。

照れている暇などない。

一秒でも多く眺めて、脳内メモリーにがっつり保存しておかないといけなかった。


「まあいいわ。候補は二つよ」


乳神様は右手の人差し指と中指でピースサインを作り、此方に突き出す。

それが視線を遮って彼女の胸が見ずらくなるので、さっさと引っ込めて欲しい所だ。


「……一つは北にあるアスカロンの丘よ」


俺の心の声は聞こえている筈だが、無視された。

手は此方へと突き出されたままだ。


「アスカロンの丘はアンデッド。それも上位のデッドマンとかが出る狩場よ。正直敵はかなり強いわね。でもアンデッド系は経験値が多いから、狩れれば美味しい筈よ」


口振りからすると、狩る事自体がきつそうに聞こえるな。

俺は不死身だからいいけど、ポチやベア子に万一の事があったら一大事だ。

きつい狩場は出来れば避けたい。


「もう一つは東の山ね。こっちのモンスターはアンデッドに比べれば大した事はないわ。でも数が少ないから、レベル60を目指すには大分かかると思うわよ」


安全だけど時間はかかる……か。

まあかかる時間次第ではあるかな。

数十年とか言われたら、流石にシャレにならない。

俺はアンデッドだから平気だけど、ポチ達が皺くちゃのお年寄りになってしまう。


ガールフレンドが老婆とか絶対嫌だ。


「心配しなくても、流石にそこまで掛からないわよ」


なら東の山に決まりだ。


「アドバイスありがとうございます!」


「ま、精々頑張りなさい」


乳神様がやる気なさげに手を振ると、そこで俺の意識は途切れた。

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