怪獣大戦争
それはもう怪獣大戦争だった。
二匹の獣が周りの木々を豪快にへし折りながら、くんずほぐれつ暴れ周っている。
正直余りにも豪快なバトル過ぎて俺の出る幕はなかった。
魔法を撃とうにも、動きが速すぎて狙いが付けづらく、誤ってポチにも当たってしまいそうだし。
何より俺が使う程度の魔法では、焼け石に水で大勢には影響しない。
そう考えると、ポチに当てるリスクを背負って迄やる価値は無いだろう。
しょうがないので俺は寝そべって2匹の戦いを観戦する事にした。
偶にこっちに突っ込んできて粉砕されるが、気にするほどの事でもないだろう。
何となく「ワタシノタメニアラソワナイデ」とか言ってみようかとも思ったが、止めておく。
だらけているとはいえ、それぐらいの自制はあるつもりだ。
戦いは既に数時間にも及んでいるが、未だに決着がつく様子はない。
二匹とも化け物みたいなスタミナしてやがる。
流石上級クラス。
俺も早く上がりたいものだ。
戦況的にはポチが若干押している感じかな。
だがこれはスピードにおいてポチがワイルドベアに勝っているからそう見えるだけだ。
パワーでは熊の方が上である事を考えると、ほぼ互角と考えて間違いないだろう。
「頑張れポチ!」
兎に角、戦いが凄すぎて肉壁すらこなせない身としては応援するしかやる事はない。
ポチにはガールフレンド第一号になって貰わなければならないので、ここで負けて貰っては非常に困る。
取り敢えず精一杯応援しておこう。
「頑張れポチ!」




