7・転生組の場合。
ちょっと色々回想しすぎて疲れて来た。あくまでも回想であって独り言でも解説でもないから!
このパターンの帰還率は、肉体的な意味ではゼロ。
そりゃそうだよね。
転生←魂の状態←元の世界に元の肉体がない。
って事だもの。
そこに神様が直接関わっていようが関わっていまいが、元の器がないんだから。
で、この転生組。
色々パターンがあり過ぎて面倒臭い。
普通に一般人としての転生と。
神様の不注意でやらかした。本当はその予定じゃなかったんだけど、なんらかの衝撃で予定が狂った。だから、お詫びで特別に望むなら好きな能力付けて望む場所に転生するから許してー。ってやつと。
君の魂がこの世界の秩序正すのに最適だから、素敵な能力と共にちょっと頑張って? ってやつと。
困ったちゃんの魂がすり抜けちゃって大事になってるからたーすーけーてー! ってやつと。
知識はそのまま残してあげるから君の知識広めてー! ってやつと。
このゲーム(小説)実は実世界が元なんだけど送り込んだら面白そう。とか……。
……キリがない!
あっ。
普通にゲームやラノベ世界への転移・召喚もあるからね!
異世界、或いは元の世界での転生の七割は一般人で、一般転生と呼ばれる。
役に立つ異世界知識があれば有利なんだけど、それも思い出せるかどうかはその人次第。
思い出す場合の一位は、死んだ時に匹敵するような衝撃(物理的・精神的問わず)を受けた時。
残りの三割は、色んな理由や思惑で変態的能力(超チート)をもって転生する人。
最初から前世の記憶があるか途中から思い出すかは、神様次第。
思い出すタイミングは、ちょっとしたことがきっかけがほとんど。
それも神様がタイミングを計ったとか思われない様に。
中には死にかけたとか高熱続いたとかあるんだけどね!
このタイミングで思い出させたら、どうなるかなとか、最初っから頑張って貰っちゃおうかなとか。
こんな終わり方期待してたわけじゃないんだよー。今度はどんな風に変わってくれるのか楽しみだからリピート人生ゴー! とか。
で、いっちばん最初の最後らへんで言った魂の帰還は、平たく言えば、別の肉体をもって魂の記憶を引き継いだ「生まれ変わり」ってやつです。
異世界に転生しようが元の世界に魂が戻ろうが関係なく、その定義を持って「生まれ変わり」。
だけど、元の世界に魂が帰還したという意味で、帰還者と呼ばれているわけ。
もちろん、前世と今世が同じでも帰還者の仲間だよ。
元の世界に魂が戻ってきた人は、強制だったり、お礼やお詫びだったり、本人が望んだらって感じ。
なんにせよ、神様の采配一つで転生するかどうかや対処や方法が決まるみたい。
善良な魂は高待遇、落ちた魂はゴメンナサイ(深くは言わない)で、振り分けられるんですって。
ただ、ゴメンナサイの魂でも、すり抜けて転生しちゃうのがいるって言うんだから困りもの。どれだけ業が深いのよって感じだよねぇ。
そんなわけで魂の帰還っていう意味での帰還率は二.五割。
思ったより少ない。転生して力があって知識があったからって、普通に生きてると普通だものね。
頑張れるかどうかもその人の心の強さ次第だし、精神面的な部分はどうにもならないからねぇ。