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第四章第五話
「聞こえません。」と小学生の学級会のような抗議を受けた私はカチンと来たが、なるぺく平静を保つように努めた。後輩は激しく敵意をむき出しにして声を発した主の方を見ていた。ここで怒りを露にして、感情的になってしまっては、近隣側の思うツボだ。私はへらへらした愛想笑いを浮かべ、テーブルの下で後輩の足を踏んで感情的な態度を諫めた。「えーっ、それでは第二回の説明会を始めさせていただきます。「前回の説明会で確認事項がありましたので担当の設計事務所の方からご説明させていただきます。」




