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第三章第十一話
私は議員がどんな話をしたのか、様子を聞くために役所に向かうことにした。電車の中で一眠りすると、役所のある駅に近づいていた。とりあえずどんな風に話を納めるか、考えながら電車を降りて、駅へ向かった。なかなかよい考えが浮かばず、担当者の所に着いた。 役所の担当者は泣きそうな顔をしていた。私は彼に近づいて、話しかけた。「無限不動産です。どうも色々とご迷惑をおかけしてすみません。」「えらい目にあいましたよ、議員はかなり息巻いてましたよ。説明会を途中で打ち切ったんですって。」